【Good-bye キャセイB747】乾杯! 客もクルーも機長も社長も笑ってお別れ[フォトアルバム]

航空 企業動向
キャセイパシフィック航空B747旅客機の最終運航(羽田→香港、10月1日)、羽田空港出発前セレモニーのようす
キャセイパシフィック航空B747旅客機の最終運航(羽田→香港、10月1日)、羽田空港出発前セレモニーのようす 全 25 枚 拡大写真

キャセイパシフィック航空(CX)のボーイング「747-400」型機が、10月1日の羽田発香港行きCX543便で営業運航を終了。同社B747旅客機の最終運航が羽田発となり、CX日本支社長は「運命を感じる」と感慨深げ(写真25枚)。

同社B747の最後の旅客営業運行となる10月1日、10時過ぎに発つCX543便のゲート前は、「BOEING」と描かれたシャツを着る航空ファンなどで大盛り上がり。出発前、ゲート前で行われた“お別れセレモニー”には、キャビンクルーや機長たちが登場。花束贈呈やライオネル・クオック日本支社長のスピーチで、拍手喝采。報道カメラマンなどが分け入ることもできないほどごった返し、シャンパンなども振る舞われた。

「香港から。この最後のフライトに乗るために、日本に来た」と話す香港男子2人組みは、撮りためたB747の写真やスケールモデルを見せてくれた。シャンパン片手に手を振る日本人グループのひとりは、「もう日本で見られなくなる機体でしょ。タイ航空のB747も見なくなっちゃったし、あとはカンタスとか、政府専用機ぐらい? ジャンボなんていう愛称も若い人は知らないんじゃない?」と話していた。

シャンパンに拍手、日本支社長の威勢のいいスピーチと、別れのときをにぎやかに過ごすという点は、日本の“さよなら列車出発式”などとは雰囲気が違う。「さよなら、B747!」「ありがとーっ、747!」といった声は上がらず、ファンたちはスタッフたちとの記念撮影や、仲間との乾杯などで過ごしていた。

キャセイパシフィック航空の旅客機が、日本に初めて飛来したのは、1959年。羽田に乗り入れたのを皮切りに、1978年の成田空港開港とともに全便を成田発着に。キャセイのB747が日本にやってくるようになったのは、1980年。「-200」型機で香港-台北-ソウル-東京-台北-香港を週2便で運航した。

「1979年にボーイング747型機がキャセイパシフィック航空の保有機材に加わって以来、同シリーズによる旅客機でおよそ1億6000万人のお客様を世界各地に運び、総飛行距離は月まで往復2700回に相当します。そして、1989年から27年間にわたりキャセイパシフィック航空の主力機として活躍したB747が、2016年10月1日の羽田発CX543便の運航を最後に退役します」(同社)

ライオネル・クオック日本支社長は、この日の出発セレモニーで、力強く語った。「われわれにとって、B747は北米、欧州路線への拡大の担い手だった。未知の世界へ連れて行ってくれた。B747はわたしたち人生の一部だ」と。

(付記)ポートサイド前方客室ドア部にリベット止めされたプレートの情報

BOEING 747-467
SERIAL NO. 27595
A/C REGISTRATION NO. B-HUJ
OWNER Cathay Pacific Airways Limited
ADDRESS 33rd Floor, One Pacific Place, 88 Queensway,Hong Kong

《レスポンス編集部》

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