【カーオーディオ雑学】「電源の確保」…バッ直って何?

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
パワーアンプの設置例。
パワーアンプの設置例。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオの“取り付け”=“インストール”におけるあれこれを、横断的に解説している当連載。先週からは新たなテーマとして、「電源の確保」についての解説をスタートさせた。そして今週のお題は「バッ直」である。これは一体、何なのか…。

カーオーディオでは、電源が必要なユニットがいくつかある。ざっとあげると、メインユニット、プロセッサー、パワーアンプ、パワードサブウーファー等々…。これらを取り付けるときには必ず、電源系の配線作業が必要となる。メインユニットについては、純正の電源配線を活用することが多いのだが、それ以外においては、新規に電源配線を引き直さなければならないのだ。

電源配線は、プラス側の配線とマイナス側の配線、2系統についてそれぞれ別に行う必要がある。まずは、プラス側をどこから持ってくるべきか。カーオーディオのインストーラーたちは、最初にそれを考える…。

といいつつ、ほとんどの場合は、「バッ直」という方法に落ち着く。この方法がもっとも確実に、安定的に安全に電源を確保できるからだ。

「バッ直」とは、「バッテリーから直接取る」ことを意味している。パワードサブウーファー等の設置場所から、エンジンルーム内等に設置されているメインバッテリーまで電源ケーブルをはわせて、プラス側の電源を確保するわけだ。

これを行う際にもっとも困難な部分は、車室内からエンジンルームへのアクセスポイントをどう確保するか、だ。できれば鉄板に穴を開ける、という作戦は取りたくない。となると、もっともスタンダードな作戦は、メインハーネスが通されているブッシュに穴を開けて、そこに電源ケーブルを通す、という作戦となる。ただし、このブッシュがどこにあるか、によっても話が変わってくる。例えば、アクセルやブレーキといったペダル類の近くにあったとしたら、そのあたりに新たな配線をはわすのは避けたいところだ。

というわけで、作業性、安全性等々を総合的に考慮して、アクセスポイントが探られる。結果、車室内からエンジンルームへの配線経路が確保されれば、あとの作業はスムーズに進行する。かくして、プラス側の電源確保は終了、ということになる。

とはいいつつ、安全を確保するためには、もうひと手間、ふた手間が必要だ。次回は、それらについて解説していく予定だ。次回もお読みいただたけたら幸いだ。

【カーオーディオ・インストール雑学】パート5「電源の確保」#02 「バッ直」って何?

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る