【F1 日本GP】ホンダのアロンソ、初日8番手も満足せず「厳しい1日だった」

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フェルナンド・アロンソ
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鈴鹿サーキットで行なわれる2016年のF1第17戦日本GP。注目のマクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソが8番手、ジェンソン・バトンが16番手で初日のセッションを終えた。

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ホンダの第4期F1挑戦が始まってから、2回目となる地元レース。昨年は苦戦を強いられたが、今年はここまで何度かトップ10圏内でフィニッシュ。特に前回のマレーシアGPではアロンソが改良されたパワーユニットを導入。その分ペナルティを受け最後尾スタートとなったが、見事な追い上げで7位入賞。バトンも9位に入り、地元レースを直前にしてダブル入賞を果たした。

そして、迎えた今回の日本GP初日フリー走行。グリーンシグナルが点灯し2台ともコースインを果たすとスタンドからは拍手が沸き起こり、彼らへの期待の大きさも伺えた。

順調に走行プログラムをこなしていきたいところだったが、フリー走行1回目の開始22分を経過したところでアロンソがスプーンカーブでスピン。そのままタイヤバリアにマシンをヒットさせてしまい、リアウイングを破損。なんとか自力でピットまで戻ってこれたため、すぐにマシンを修復。その後は順調に周回を重ね、午後のフリー走行2回目では1分33秒985で8番手だった。

一方、来季はF1休養宣言をしているバトンも、果敢に攻め込んだ走りを見せるが、ブレーキングで苦労しているのかタイヤをロックさせるシーンが目立ち、1分34秒398で16番手。下位に沈んだかのように見えるが、タイム差で見るとアロンソから0.4秒差と、まだまだ挽回可能なポジションにいる。

しかし、フリー走行を終えた2人の表情は、予想以上に険しく今日の結果に、ひとつも満足をしていない様子。アロンソは「今日は厳しい1日だった。今のセットアップに関しては満足していない。もっとスピードが必要だ。そうでないと、明日のトップ10入りは難しいかもしれない。今夜のうちに対策を施す必要がある」と厳しい発言。

またバトンも今日の出来に関しては一切笑顔がなく「単独で走るペースは、そこまで悪くなかったが、午後のフリー走行ではいいラップを刻むことができなかった。それよりもロングランのペースが問題。それを打開するための原因を探しているところだ」と、それぞれに課題が残っている様子だ。

昨年や今シーズン前半までの流れを見ていると、コーナリングスピードが高いコーナーが連続する鈴鹿は、どちらかというと得意ではないマクラーレン・ホンダ『MP4-31』だが、ここ数戦の戦いぶりを見ると、どのタイプのサーキットに行っても着実にポイント争いができるようになってきていた。

それだけに、今回もポイント獲得圏内での争いに加われることは間違いなさそうだが、やはりホンダにとっての地元レースということもあり、彼らはもっと高いポジションでのレースを見据えているようでもあった。

明日は雨模様になるという予報も出ているため、今日のドライコンディションとは違った勢力図になるかもしれないが、まずは昨年果たせなかった2台揃ってのQ3進出を期待したいところだ。

《吉田 知弘》

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