「ヤマハらしさ」をデザイン責任者が語る…ヤマハ合同デザイン展

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製品に込めた想いやデザインについて語る川田所長(右)と長屋本部長
製品に込めた想いやデザインについて語る川田所長(右)と長屋本部長 全 20 枚 拡大写真

10月7~11日に開催された、ヤマハとヤマハ発動機の合同デザイン展『Two Yamahas, One Passion ~デザイン展2016~』。初日の夜に開催された懇親会では、両社のデザイン責任者が「ヤマハらしさ」について語るトークセッションもおこなわれた。

トークセッションでは、ヤマハデザイン研究所の川田学所長とヤマハ発動機デザイン本部の長屋明浩本部長が、それぞれの新製品のデザインに込めた想いを披露した。ヤマハのエレクトリックギターとしては25年ぶりの新シリーズとなる『REVSTAR』は、モーターサイクルらしさ、とくに1960年代のカフェレーサー文化に着想を得ていると川田所長。

ただしレトロイメージを表現するだけでなく、CMF(色彩、素材、仕上げ)のデザインにどんなストーリーを持たせようかといろいろ考えたという。さらに現在の日本製ギター、ヤマハ製ギターのオリジナリティとはどんなものかを探究して再解釈し、どのように展開できるかをテーマに掲げながら開発したとのこと。

モーターサイクルについては『BOLT C-Spec』や[『XSR900』のデザインを長屋本部長が解説。ネオレトロ路線だが、けして後ろ向きな考えでデザインしたわけではないと告げる。素材の美しさを活かすデザインを探究するなかで、オーセンティックさを魅力として打ち出していこうと決めた結果だという。

そのいっぽうでメカニズムは最新のものを採用し、オーセンティックさと対比させているのがヤマハらしさではないかなと思っている、とのこと。クラシカルさと新しさを対比させつつ両立させることで、所有感につながるブランド固有の価値を生み出しているというわけだ。

「(ヤマハとヤマハ発動機は)インドアとアウトドア、文化系と体育会系といった感じ。けれども、どちらも趣味性や遊び心を大事にしている、理屈よりも気持ちで勝負するといった共通点がたくさんある」と川田所長。さらに「(自分たちの製品は)道具と呼びたくない。ユーザーに長く愛用されて、人生の伴侶やパートナーと呼べるもの、そんなふうに思いたい」と続けた。

また長屋本部長は「(ヤマハは)新しいことにどんどん果敢に挑戦していかなければならない」と語る。「もともとパイオニア(先駆者)らしさというのは、ヤマハの大事な部分。そして同時に、信頼性も備わった製品でなければならない。新しいけれども安心して楽しめる、というのがヤマハらしさです」とのことだ。

なお懇親会では、バイオリニストの小寺里枝氏がエレクトリックバイオリン『YEV』、デモンストレーターの難波研氏がシンセサイザーの『reface』と『&Y02』を用いたミニライブもおこなわれた。また終了時刻を過ぎるまで、会場のあちこちで来場者が展示品に触れる姿が見られた。

《古庄 速人》

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