BMW K1600B 発表…バガー・スタイルで登場、コンセプトバイクの市販化

モーターサイクル 新型車
BMW K1600B source: BMW
BMW K1600B source: BMW 全 22 枚 拡大写真

今年で創業から100年目を迎えるBMWは、3月に本社のあるミュンヘンで開催された100周年記念イベントで次世代のBMWを表現したコンセプトカー『ヴィジョンNEXT 100』を発表したのを皮切りに、6月にはロンドンでMINIとロールスロイスそれぞれの「NEXT 100」を続けざまに発表してきた。そして今回、ロサンゼルスで公開するモーターサイクルの「NEXT 100」で100周年を祝うイベントが完了する。

それに先立って、モーターサイクル部門であるBMWモトラッドから、アメリカンテイストを取り入れたツアラー、『K1600B』が発表された。これは、2015年5月に発表された、“バガー・スタイル”のモーターサイクルのコンセプト、『コンセプト101』の市販版となる。

BMWでは、2004年まで『R1200C』なるツアラーを販売していたが、パワー不足が理由で販売は振るわなかった。ただ、BMWの当時のエンジンラインナップに置き換えできるものがなく、生産を断念したものの、当時から、このタイプのツアラーの再発売を否定してはいなかった。

原型となったコンセプト101は、BMWにモトラッドのデザイン部門に加えて、米カリフォルニア州に拠点を置くBMWデザインワークスと、有名バイクビルダーのローランド・サンズ・デザインが加わった、3者によるコレボレーションによる秀作だ。101キュービックインチ(1.6リットル)の排気量を持つ直6エンジンを搭載していた。

そのコンセプトを受け継いで登場したK1600Bは、最高出力160HP/7750rpm、最大トルク175Nm/5250rpmを生む直6エンジンを積む「K1600」をベースに、“バガー・スタイル”にアレンジしたものだ。モデル名の「B」は、当然のごとく、Baggerの“B”だ。フロントのウインドスクリーンを低めて、リアフレームを低めることでタンデムシートを7cmも下げつつ、リアエンドに2本出しのクロームメッキ・サイレンサーを備える。

特筆すべきは安全性で、電動調整式のウィンドスクリーン、電子制御サスペンションのダイナミックESAを装備し、ダンピングを自動で挑戦する2種のモード(ロード/クルーズ)が備わること。クラッチ操作なしで変速できるシフトアシスタントプロのようなライダー支援も充実しており、万が一の事故などに対応するインテリジェトエマージェンシーコールがオプション設定される。

BMWのバイクと聞いて、「GS」シリーズのようなエンデューロ・モデルを思い浮かべるのがこれまでの常だったが、近年のBMWは、ファッション性の高い「R nineT」が好調なセールスを記録し、インドで生産される『G310R』のようなアンダー400ccの中型にも乗り出すなど、モーターサイクルの分野のなかでも、プレミアムセグメントにおけるフルラインナップを狙う姿勢を見せている。今回のK1600Bについても、アメリカ市場に特化した製品というより、アメリカン・テイストを取り入れた製品で、ラインナップを広げる、という位置づけだ。

《川端由美》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  5. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る