港湾でのLNG供給について国際協力---LNG燃料船の普及

船舶 行政
LNGを船舶燃料として開発するための協力に関する覚書に署名した各国政府関係者
LNGを船舶燃料として開発するための協力に関する覚書に署名した各国政府関係者 全 3 枚 拡大写真
国土交通省は5日、船舶にLNG(液化天然ガス)を供給するLNGバンカリングについて、世界初となるLNGバンカリングを促進するための国際的な港湾間協力に関する覚書を、6カ国との間で締結した。

船舶の排出ガス規制で先行する北米・北欧では、クリーンなLNG燃料に対応したコンテナ船、クルーズ船などが増えており、将来的にはアジア地域でも環境規制強化に伴うLNG燃料船の普及が見込まれている。

日本では昨年、横浜港で日本初となるLNGバンカリング拠点が導入された。今年6月からは国土交通省港湾局が事務局となり、関係行政機関、関係民間事業者の参画を得て、横浜港をモデルケースとしてLNGバンカリング拠点の整備に関する検討を進めている。

今後もLNG燃料船の普及促進を図るためには、多国間でLNGバンカリング拠点のネットワークを構築することが求められる。今回、シンガポールで開催された国際会議「SIBCON2016」にあわせて世界初となるLNGバンカリング拠点形成に向けた国際的な港湾間協力に関する覚書を締結した。署名したのは日本、シンガポール、韓国、ベルギー、オランダ、ノルウェー、米国。

覚書はLNGバンカリングに関する基準調和を図ることで港湾におけるLNGバンカリング拠点のネットワークを構築し、船舶燃料の重油などからLNGへの転換を促進するのが目的。

日本は、今回の覚書に基づく国際フォーカスグループへの参加を通じて、世界最大のLNG輸入国として、船舶燃料としてのLNG燃料の普及促進を図る。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  4. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る