帝国データバンクが発表した2016年度上半期(4~9月)の企業倒産件数は、前年同期比3.7%減の4059件。7年連続で前年同期を下回り、リーマンショック後最少を更新した。
負債総額は、同20.4%減の6756億0200万円で、2000年度以降最小を記録。年度上半期では3年連続で負債総額1兆円を下回り、リーマンショックが発生した2008年度上半期(8兆4533億1800万円)の約13分の1の規模にとどまった。
業種別に見ると、7業種中4業種で前年同期を下回った。なかでも製造業(520件、同14.9%減)、運輸・通信業(138件、同14.3%減)の2業種は2ケタの減少となった。一方、2009年度上半期以降14期連続で減少が続いていた建設業が、微増に転じるなど、3業種では前年同期を上回った。
主因別の内訳を見ると、「不況型倒産」の合計は3391件(前年同期3562件)となった。構成比は83.5%(同84.5%)と、前年同期を1.0ポイント下回った。
地域別に見ると、9地域中7地域で前年同期を下回った。なかでも、九州(289件)は前年同期比2ケタの減少となったほか、四国(66件)は2015年度上半期(68件)を下回り、2000年度以降最少となった。一方、東北(161件)と北陸(123件)は前年同期を上回った。