JR西日本は10月12日、アップルのタブレット端末「iPad」を在来線の乗務員にも携行させると発表した。2017年1月以降、順次導入する。
発表によると、導入台数は約8600台。運転士は「iPad Air」、車掌と客室乗務員は「iPad mini」を携行する。
異常が発生した際、タブレット端末の通信機能を使用。現地の状況を関係者間で共有するなどして、復旧に要する時間の短縮を図る。異常発生時に作成する運転用時刻表も端末に表示することで、準備にかかる時間を短くする。
利用者への案内では、最新の運行情報を取得することで案内の迅速化を図ったり、翻訳ツールの活用による訪日外国人客への案内の強化を図る。マニュアル類は電子化して端末で閲覧できるようにし、乗務員の携行品の軽量化やペーパーレスによる省資源化を図る。
JR西日本は2015年から、山陽新幹線と北陸新幹線の乗務員に「iPad」を携行させている。関係者間の情報共有や訪日外国人客への案内などで「効果を発揮している」とし、在来線でも導入することにしたという。