【国際航空宇宙展16】にぶく光る球とリング…MRJ の心臓部を内側で支える

航空 テクノロジー
NTN(2016年国際航空宇宙展、10月12~15日開催)
NTN(2016年国際航空宇宙展、10月12~15日開催) 全 12 枚 拡大写真

航空・宇宙や鉄道車両、風力発電装置など、あらゆる機材の軸受(ベアリング)を開発・製造するNTN(大阪市)は、プラット・アンド・ホイットニー社製「PW1200G」エンジンに組み込まれるエンジン主軸用軸受や、「B747-8」用機体姿勢制御パーツ向け軸受を展示した。

PW1200G は、米国プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney、P&W)社の最新鋭・高効率エンジンのひとつ。三菱重工業なども同エンジン事業に参画し、燃焼器の開発・製造、エンジンの最終組立・領収試験を担い、「MRJ」にも搭載される。

このエンジンの主軸部分に8つのNTN製ベアリングが組み込まれている。同社ブールにはそのそのカットモデルが展示され、ボールベアリングや、円筒ころベアリングが合計8種類並べられている。円錐形をしたリングに角度をつけて円筒ころが均一に並ぶ姿もよくわかる。

また、ボーイング747-8に採用されるフライトコントロールシステム用軸受は、揚力や機体姿勢を制御する同システム内の各種アクチュエーターやギアボックス部分に組み込まれるもの。フラップアクチュエーター、パワードライブユニットギアボックス、コントロールバルブモジュール、アングルギアボックスなどにつくボールベアリングや、円筒ころベアリング、ニードル軸受の3つは、にぶい光を放っていた。

さらに、エアバス「A350XWB」に搭載されるランディングギア用軸受のモデル展示では、ころ端面と内輪接触部の形状を最適化し、耐焼付き性を向上。軌道輪の接触応力分布の最適化で寿命を向上させたと伝えいた。

こうしたNTNの航空宇宙用ベアリングは、三重県桑名市の桑名製作所や、フランスのアルゴネ工場で製造されている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る