【農業ワールド16】ニチバン、今春発売の誘引結束機を紹介…車両向けへ用途の拡大も狙う

自動車 ビジネス 企業動向
ニチバンが開発した誘引結束機「とめたつ」
ニチバンが開発した誘引結束機「とめたつ」 全 1 枚 拡大写真

セロテープで有名なニチバンは今春発売した誘引結束機「とめたつ」を前面に展示し、積極的にPRしていた。この製品はこれまで手作業だった誘引作業を簡単に行える機械で、その用途は広く、今後はハーネスなどの結束にも応用しようと考えている。

ニチバンはセロテープのほかにも、医療用や車両用、建設用、農業用などさまざまなテープをその用途に合わせて開発し、販売している。そんな同社がツルや茎を支柱に結びつける誘引作業を少しでも軽減したいという現場の声に応えて開発したのが、今回展示した「とめたつ」だったのである。

使い方は極めてシンプルで、柄の部分を握ると同時に先端から粘着テープが飛び出し、ツルなどを結束して切断する。しかも、粘着テープは誘引時はしっかり結束でき、約6カ月の期間を経て適度に粘着力が弱まるようになっている。それによって、収穫後の処理作業も楽に行えるのだ。

今年3月に発売したところ、農家の間で評判を呼び、初回生産分はすぐに売れ切れてしまったそうだ。「最近は工業用のものも出してほしいという声が増えています。コードやハーネスなどもワンタッチで止めることができますからね。ただ、工業用として使うためには、テープや結束機を少し変える必要があります」と同社関係者は話す。

今後はその要望の声に応じて、車両用なども開発していく方向で、「用途は今後大きく広がっていくと思う」と同社関係者はその将来性に期待をしていた。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  2. 日産『リーフ』新型、米国EV最安値の約440万円から…今秋発売へ
  3. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  4. マセラティの最新スーパーカー『MCPURA』、北米デビュー
  5. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る