【VW ゴルフGTE 試乗】何であろうとブレずにゴルフであること…島崎七生人

試乗記 輸入車
VWゴルフ GTE
VWゴルフ GTE 全 9 枚 拡大写真

“GTE”というとむかし自分で乗っていた初代『シロッコ』がGTEだったよなぁ…などとふと思い出した。当時はボッシュKジェトロニックを意味し、現代の“E”はエレクトリックドライブを表わす。僕くらいの人生の長さでも、いろいろな経験ができるものだ…なとと思ったりして。

【画像全9枚】

GTEの名が与えられた現代の『ゴルフ』の1番の魅力は“何であろうとブレずにゴルフであること”だ。しかも“GT”を名乗る以上、退屈なクルマであってはいけない。現実として実車は、コチラの期待に十分堪えてくれる仕上がりぶりだ。

バッテリーの充電量が十分ならEVとして発進可能だ。スペック上、最長50km、最高130km/hまでモーターのみで走れるという。自宅に電源を確保しておけば、日常の用途なら確実にEVとして乗れる。スマートだ。実際に静かだし、トルクでグッと前に出る力強さも味わえる。1580kgの車重(TSI Highline+260kg)が効いてヒタッと重厚な乗り味も心地いい。

もちろんGTEモード、HVモードを駆使すれば、ゴルフらしいダイナミックな走りも楽しめる。いったん走り出せば軽快な身のこなしなのはゴルフらしいところで、さらに110kWのガソリンターボエンジン+80kWのモーターにより、GTI感覚のパワフルな走りも堪能できる。要するにPHEVであっても“安定のゴルフの走り”がいささかも損なわれていない、のだ。

走行中のバッテリー充電も可能。回生も効かすが、ブレーキのフィーリング自体に不自然さがほとんどないのもいい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. AE86は今いくら?『頭文字D』登場車の市場を分析
  2. ホンダ『CB1000F』早くも受注が1600台超に、年間生産計画5000台…CBオーナーイベント復活も計画
  3. トヨタ『カムリ』新型に「GT-Sコンセプト」、スポーツセダンの新境地を提示…SEMA 2025
  4. クルマ好きも唸るイベント満載!さらに進化した「ジャパンモビリティショー2025」の見どころとは?PR
  5. 「マジで来ちゃった!」中国ミニバンの日本導入発表に、SNSでは驚きの声「よく作り込んでる」「加速がすごい」など話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る