NEXCO東日本、凍結防止剤最適移動散布システムを本格導入

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凍結防止剤最適自動散布システム(ISCOS)の概要
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東日本高速道路(NEXCO東日本)は、凍結防止剤最適自動散布システム(ISCOS)を本格的に導入すると発表した。

同社が管理する高速道路では、冬季に路面凍結を回避する目的で塩化ナトリウムを主材料とする凍結防止剤を散布しているが、この塩化ナトリウムは道路構造物に対し影響があることがわかっており、散布量を最適化することで影響を最小限とする必要がある。

凍結防止剤散布量の最適化では、路面状況の把握・判別が重要だが、現在は主に人が道路巡回により目視で判断しており、より正確な情報を得るためには、経験豊富な熟練者が必要。

このため、ブリヂストンが開発した路面状態判別システム(CAIS)を道路管理に活用する目的で、ネクスコ・エンジニアリング北海道と2009年から共同研究を進め実用化した。

ISCOSは、タイヤ内部の加速度センサから得られる路面状況に応じた特徴的な振動波形をもとに、凍結・湿潤などの路面を判別する「CAIS」から得られた路面判別データを基に、凍結防止剤の最適な散布量を把握する。その上で凍結防止剤自動散布装置により散布区間・散布量を自動制御、路面状態に応じた自動散布を世界で初めて実現した。

2009年の共同研究開始から実証実験を行い、2014年度に初めて札幌管理事務所の雪氷基地にCAISを搭載した雪氷巡回車、凍結防止剤自動散布装置搭載の車両を配備、2015年度は岩見沢管理事務所へ導入するなど順次拡大している。

2016年度はさらに旭川管理事務所へ導入し、2017年度には北海道支社管内の雪氷基地に順次導入していく。

《レスポンス編集部》

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