【HOSPEX 16】香港の企業、階段を昇降できる電動車いすを開発…欧州で話題に
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「この電動車いすは、社長が階段があって8年間閉じこもっていた足の不自由な少年をなんとか外で遊んでもらいたいと思って開発したものなんです。斜度35度の階段まで大丈夫です。ただ、階段を昇る時は後ろ向きに進む必要があります」と同社関係者は説明する。
この電動車いすにはスタンダード、悪路、階段の3つのモードがあり、そのモードに合わせてキャタピラーの配置が変化するようになっている。そのため、普通の道でもスムーズに進むことができる。
車両重量は130kgで、バッテリーはリチウムイオン電池を使用し、フル充電で約20kmの走行が可能。時速は6km/h。価格は170~180万円。
現在販売しているのは香港だけだが、欧州で披露したら話題を呼び、ドイツ、スイス、オーストリアで販売の話が進んでいるという。日本でも今後販売していく方針で、日本市場に合ったものを開発中だ。
《山田清志》