【日産 ノートe-POWER】星野専務「業界でもエポック的な存在になる」

自動車 ニューモデル 新型車
日産自動車『ノートe-POWER』の発表会。西川廣人共同CEO(左)と星野朝子専務執行役員
日産自動車『ノートe-POWER』の発表会。西川廣人共同CEO(左)と星野朝子専務執行役員 全 3 枚 拡大写真

日産自動車は11月2日、横浜市の本社ショールームで新型『ノートe-POWER』の発表会を行った。その挨拶に立った国内販売担当の星野朝子専務執行役員は「このパワートレインは業界でもエポック的な存在になる」と力説した。

【画像全3枚】

なにしろ従来の駆動方式とは一線を画す新しいものだからだ。ガソリンエンジンとモーターを搭載しているという点では通常のハイブリッド車と変わらないが、ガソリンエンジンを走行のために使わないのだ。ガソリンエンジンで発電し、その電気でモーターを動かして走行するのだ。そのため、通常の電気自動車のように充電する必要はない。

しかも、電気自動車特有の力強い加速性や優れた静粛性も備えている。「アクセルペダルをひと踏むするだけで、お客さまはこの車の虜になる」(星野専務)そうで、社内ではこのパワートレインを“発明”とまで言っている。なんでも、この開発のために10年の歳月をかけたという。

そんな画期的な技術を量販車である『ノート』に搭載したわけだが、そこには理由があった。「少しでも多くのお客さまにわれわれの最先端の技術を見て、乗って、感じていただきたいからです」と星野専務と話し、「コンパクトカーの概念をこの新型パワートレインが覆すと確信している」と付け加える。価格も177万~224万円と、お手頃価格に設定した。

もちろん理由はそれだけでないのは言うまでもない。日産の国内販売は低迷を続け、シェアも下がり放しで、なんとかその状況から脱却する必要があった。そのうえ、電気自動車市場でライバルも登場した。米テスラ社がそうだ。最近は電気自動車の話題と言えば、テスラばかりで、日産『リーフ』の「リ」の字も出なくなった。

ノートe-POWERは、日産が電気自動車のナンバーワンを維持するために考え出した苦肉の策と言えるかもしれない。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. 三菱自動車の営業利益81%減、赤字92億円 2025年度上半期決算
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. トヨタ『ハイラックス』新型、11月10日にタイで世界初公開へ
  5. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る