VWの排ガス不正、独当局が「1.6TDI」エンジンのリコール計画を承認

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フォルクスワーゲンのターボディーゼル「TDI」エンジン
フォルクスワーゲンのターボディーゼル「TDI」エンジン 全 1 枚 拡大写真

欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは11月4日、排ガス不正に該当するEA189型1.6リットルディーゼルエンジンに関して、ドイツ当局からリコール計画が承認された、と発表した。

今回の問題は、フォルクスワーゲングループの一部ディーゼル車に、違法なソフトウェア、「ディフィートデバイス(無効化機能)」を装着。このソフトウェアは、車両がダイナモ上で排出ガス検査を受けていることを、ステアリングホイールや車輪の状態などから察知。排出ガス検査の時だけ、排出ガス浄化機能をフル稼働させて、検査をクリアしていた。

一方、通常の走行状態では、顧客が望む燃費や動力性能を実現するために、ソフトウェアの無効化機能が作動。排出ガス浄化機能が無効化されるために、排出ガス基準を大きく上回る有害物質を放出していた。

今回、ドイツ連邦自動車局(KBA)からリコール計画が承認されたのは、EA189型ディーゼルエンジンのうち、「1.6TDI」。これは、すでに承認を受けた「2.0TDI」および「1.2TDI」に続くもの。

1.6TDIも2.0TDIや1.2TDI同様、ソフトウェアを更新するリコール作業を行ったうえで、「フロー・コンディショナー」と呼ばれる部品を取り付ける予定。フォルクスワーゲングループは、「リコール作業は1時間以内。グループ全体で260万台が対象」と説明している。

《森脇稔》

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