ダイハツ工業は9日、新型小型乗用車『トール』を発売した。小型車のスペースモデルに、ダイハツが軽で培ったノウハウを投入し、開発された。
トール(THOR)は、「家族とのつながり」をキーワードとして、「子育てファミリーの日常にジャストフィットするコンパクトファーストカー」をめざして開発された。
コンパクトな外形寸法で取り回しの良さを軽自動車同等としながら、ゆとりある室内空間を意図した。家族の使用シーンを想起し、様々なシーンに対応できるシートアレンジと荷室を設定した。使い勝手も、回転式カップホルダーや大型乗降用アシストグリップ(チャイルドグリップ付)、TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイなど、家族に優しい装備を採用した。
エンジンは直列3気筒1.0リットル自然吸気と、新開発の直列3気筒1.0リットルターボ、駆動レイアウトは2WD〈FF〉と4WD。価格は消費税込146万3400~200万8800円。
ダイハツは、今後も需要が高まるスモールカー市場において、ダイハツが軽自動車で培ってきた強み(『軽で開発した技術』と『ユーザーニーズに合わせた生活密着型の商品提案』)を小型車に展開することで、軽自動車を基点としたスモールカー全体のレベルアップをめざすという。
同時に発売されたトヨタの『ルーミー』と『タンク』は兄弟車で、ダイハツが生産する。価格はトヨタ・バーションと同じ。