一部運休の日高線、復旧費さらに増加…JR北海道が試算

鉄道 企業動向
日高本線の運休区間内にある静内駅(2005年10月)。ここに列車が来なくなってから1年半以上になる。
日高本線の運休区間内にある静内駅(2005年10月)。ここに列車が来なくなってから1年半以上になる。 全 2 枚 拡大写真

2015年1月から運休が続く日高本線の鵡川(北海道むかわ町)~様似(様似町)間116.0kmについて、JR北海道は11月9日、今年の台風連続襲来の影響で復旧費がさらに増えるとの試算を示した。

日高本線は、苫小牧(苫小牧市)~様似間の146.5kmを結ぶ鉄道路線。2015年1月、厚賀(日高町)~大狩部(新冠町)間で高波の影響による土砂流出が発生し、現在も同区間を含む鵡川~様似間の運休が続いている。2015年9月には台風の影響で被害が拡大。今年も7月から8月にかけ、連続して襲来した台風の影響で路盤が崩落するなど、被害が拡大し続けている。

JR北海道が今回発表したところによると、2015年9月までの被害による復旧費は38億円だったが、今年の台風7・9・10・11号で被災した場所の復旧に19億円かかるとし、さらに厚賀~大狩部間の防災対策強化にも29億円かかるとした。これにより復旧費の合計は86億円になる。

このほか、安全運転を実現するための最小限の防災対策費や土木構造物の老朽対策費として、今後約10年間で53億円が必要になるという。また、JR北海道は海外浸食対策として離岸堤の整備も必要としつつ、同社が単独で海岸保全の費用を負担することは「極めて困難」としている。

《草町義和》

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