スウェーデンのボルボカーズは11月2日、新たな中国戦略を発表し、新型『S90』の生産を将来、欧州(スウェーデン)から中国に移管すると発表した。
新型S90は2016年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー16で初公開。ボルボカーズのラインナップに、S90の名前が復活するのは、1998年以来、18年ぶり。先代のS90は、1990~1997年に生産された『960』の名称変更モデルとして、1997年に登場。その翌年の1998年、S90は生産を終了した。
新型S90は、ボルボカーズの新たなフラッグシップサルーンに位置付け。現在のボルボは、SUVとステーションワゴンのエステートが有名。しかし、個性的なエグゼクティブクラスセダンS90の発売によって、ボルボはプレミアムセダンセグメントに攻勢をかける。
新型S90には、クリーンかつパワフルな「T8ツインエンジン」プラグインハイブリッド(PHV)パワートレインをはじめ、大型セダンセグメントにおいて、最も高級感にあふれるインテリアやコネクテッドインフォテインメントシステムを用意。
また、新型S90には、先進のセミ自動運転機能、「パイロット・アシスト」を装備。このシステムは、高速道路でおよそ130km/hを上限に、ステアリングの操舵を自動で行い、走行中の車線を維持。他車に追従走行する必要はない。
今回、ボルボカーズは新たな中国戦略を発表し、新型S90の生産を将来、欧州(スウェーデン)から中国に移管すると発表。中国の黒竜江省大慶市の新工場で生産し、全世界に輸出される予定。ボルボカーズは、「グローバルな生産戦略の下で、高水準の品質コントロールを提示する」と説明している。