【SUPER GT 最終もてぎ連戦】第3戦決勝GT500…近藤真彦監督のKONDOレーシング、佐々木&柳田が今季2勝目

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今季2勝目を飾った#24 GT-R。
今季2勝目を飾った#24 GT-R。 全 14 枚 拡大写真

12日午後、SUPER GT今季最終もてぎ大会は第3戦代替分の決勝レースを行ない、GT500クラスでは近藤真彦監督率いるKONDOレーシングのヨコハマ装着GT-R、佐々木大樹&柳田真孝が今季2勝目を飾った。2位に入ったH.コバライネン&平手晃平はポイントリーダーに浮上している。

午後の決勝は今週末初めて完全ドライといえるコンディションでの戦いとなった。今回のダブルヘッダー開催は2レースとも250km戦で、通常より50km短い距離設定(例年のもてぎ最終戦と同じ)。秋という涼しめの気象条件もあるなかで、今やKONDOレーシング&ヨコハマ(YH)の奥義ともいえるタイヤ無交換作戦が奏功する。

朝の予選で佐々木が獲得した2番グリッドという好位置から発進した#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木&柳田/YH)は、レース前半、佐々木が3番手を走行。そしてピットインの時期を34周目まで引っ張って暫定のトップに浮上すると、ピットではタイヤ交換をせずに作業時間短縮、トップのままコース復帰した。

真のトップとなった#24 GT-Rは、終盤、さすがにタイヤが厳しくなったか、ポール発進だった#39 DENSO KOBELCO SARD RC F(H. コバライネン&平手晃平/ブリヂストン=BS)の猛追を受けるが、柳田が0.239秒差で逃げ切り、今季2勝目を飾った(前回の優勝である第4戦SUGOもタイヤ無交換作戦だった)。

佐々木大樹のコメント
「今回に向けて開発してきたタイヤがうまく機能してくれていて、予選でしっかりフロントロウを獲れたことが大きいと思います。もてぎにはチームとしても昨年から自信をもっていましたし、クルマはすごくいい動きをしてくれました。(タイヤ無交換については)柳田さんと2人で乗り方とかを勉強してきたことも、この結果につながったと思います」

柳田真孝のコメント
「予選では大樹の速さならポールポジションも獲れるだろう、くらいの手応えがありました。ヨコハマタイヤの進化は素晴らしいと思います。決勝では30周くらいしてもタイムが落ちないので、みなさんの予想通り、無交換作戦になりました。最後は少し苦しくなりましたけど、タイヤをもたせることについては、僕たち2人は自信も持っています」

ふたりとも「まだ明日があるので、思い切り喜べないですね」との旨も語っていたが、その明日(第8戦)に向けては「たぶん、また無交換だと思いますけど、そのためのセットアップをもっと改善していきたいですね」(佐々木)。KONDOレーシングはもてぎ戦完全制圧を狙う。

惜敗の2位に終わった#39 RC Fではあるが、このレース(第3戦)9位だった#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R. クインタレッリ/ミシュラン=MI)に代わってドライバーズポイント首位に浮上。また、このレースの2~6位にはレクサスRC F勢が並ぶ結果となっている。3~6位は以下の通り。

3位 #36 au TOM'S RC F(伊藤大輔&N. キャシディ/BS)
4位 #6 WAKO'S 4CR RC F(大嶋和也&A. カルダレッリ/BS)
5位 #19 WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛&国本雄資/YH)
6位 #38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路&石浦宏明/BS)

#24 GT-R以外の日産勢は7~9位、そしてホンダ勢が10~13位というハッキリした色分けの結果(完走13台)に収束するなか、ホンダ勢では#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴&伊沢拓也/BS)が唯一の10位入賞を果たしている。

なお、GT500ドライバーズタイトル争いは、首位が#39 RC Fで2番手が#1 GT-Rという状況に変わり、今回勝った#24 GT-Rを含む全8組に数字的な可能性が残った。内訳はレクサス5台、日産3台。ホンダ勢のドライバーズタイトル獲得の可能性は消滅している。

ついに残すは明日(13日)の第8戦のみ。真のグランドファイナルとなる戦いは、まず予選が朝8時40分からで、今日と同じ各クラス15分間の1セッション勝負となる。予選出走ドライバーは今日の予選を走らなかった方のドライバーだ。決勝も250km、53周は変わらず、13時30分の開始予定(決勝は両ドライバーの乗り継ぎ形式)。

GT500クラスのタイトルを最後につかむのはどこか。まさしく決戦の日曜日となる。

《遠藤俊幸》

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