【SUPER GT 最終もてぎ連戦】第3戦決勝GT300…ライアン&藤井のアウディR8 LMSが悲願の優勝を達成

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優勝した#21 アウディR8 LMS。
優勝した#21 アウディR8 LMS。 全 14 枚 拡大写真

SUPER GTもてぎ大会の土曜日(12日)に実施された第3戦代替の決勝レース、GT300クラスはHitotsuyama Audi R8 LMSのリチャード・ライアン&藤井誠暢が優勝。現体制のチームとライアンにとってはGT300初勝利、藤井にとっても悲願といえるアウディでの優勝が達成されている。

ダンロップ勢優位となった予選で2位につけた#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(ライアン&藤井/タイヤはダンロップ=DL)は、序盤にセーフティカー導入となるアクシデントがGT300クラスに起きるなどもするなか、ポール発進の#11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸&B.ビルドハイム/DL)を追い、2番手のポジションを走り続けた。

そしてピットタイミングを経ての首位逆転に成功すると、そのまま逃げ切って優勝。現体制のチームにとってはGT300初勝利、またGT500チャンピオン経験のあるライアンもGT300では初勝利で、GT300の勝利経験豊富な藤井にとっても「アウディで勝ちたかった」という目標を達成する悲願の優勝となった。

リチャード・ライアンのコメント
「チームメイトのトモ(藤井誠暢)はもちろんですが、チームやアウディジャパンをはじめとする、この体制に関わるすべての人たちに感謝します。ダンロップが素晴らしいタイヤを用意してくれたことも大きな勝因でしたね」

藤井誠暢(とものぶ)のコメント
「この体制に加入してアウディのマシンをドライブするようになって3年目ですが、今日ついに勝てました。嬉しいという気持ちと、ホッとした気持ちの両方がありますね。チャンピオンの可能性も残ったので、明日はまたリセットして頑張りたいと思います」

レギュレーション的な旨味をあまり味わえない巡り合わせもあって、これまでは「年に1回くらいは表彰台を獲得できても、優勝はまだ見えない」(藤井)という状況に甘んじていた「Audi Team Hitotsuyama」。だが、新型R8 LMS投入でパフォーマンスアップした今季は、第5戦富士での僅差惜敗の2位に続く2度目の表彰台獲得、そして悲願の優勝達成となった。

2位は#33 Excellence Porsche(山野直也&J. ベルグマイスター/ヨコハマ=YH)、3位には#88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学&平峰一貴/YH)が入った。#11 メルセデスは4位。5位には前年王者陣営の#0 GAINER TANAX GT-R(A. クート&富田竜一郎/DL)が続いている。

ドライバーズポイントランク首位でもてぎに入ってきた#25 VivaC 86 MC(土屋武士&松井孝允/YH)は7位。ダブルヘッダーとなる明日の最終第8戦予選&決勝に向けてリーダーの座を守り、ランク2番手以降との差を9ポイントに開いた。計7台にドライバーズタイトル戴冠の可能性は残るものの、有利な立場を築いたといえよう。

明日朝の予選でポールポジションの1点がどこに行くか次第で条件は微妙に変化するが、#25 VivaC 86 MCは決勝2位なら確実に自力で王座をつかめるところまで来た。マザーシャシー(MC)車の初王座に向け、エンジニア兼ドライバーである土屋は「今季はずっと、チーム全体としてタカミツ(松井孝允)の成長も織りこみ済みのところで、キッチリしたレースができている。今日もそうだったし、明日もそれをするだけ」と、特には意識せずに臨む構えだ。

明日の第8戦は予選が朝8時40分から。そして決勝は53周、250km戦で、午後1時30分開始予定となっている(予選は各クラス別の15分間1セッション勝負、第3戦の予選に出なかった方のドライバーが出走。決勝は2名の乗り継ぎ形式)。

#25 VivaC 86 MCが逃げ切るか、あるいは#21 アウディを含むライバル勢がひっくり返すか。タイトルコンテンダー各車は、ノーウエイトハンデ状態となって最終決戦に臨む。

《遠藤俊幸》

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