飲酒運転で重傷事故を起こした男に執行猶予と保護観察の付いた有罪判決

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7月下旬に兵庫県神戸市中央区内で歩行者2人が重傷を負う車線逸脱事故を起こしたとして、危険運転致傷の罪に問われた20歳の男に対する判決公判が8日、神戸地裁で開かれた。裁判所は執行猶予と保護観察付きの有罪判決を命じている。

問題の事故は2016年7月23日の午前5時25分ごろ発生している。神戸市中央区北野町1丁目付近の県道(片側3車線の緩やかな右カーブ)を走行していた乗用車が路外に逸脱。道路左側の歩道に乗り上げ、標識柱などへ衝突するとともに、歩道を歩いていた49歳の男性と53歳の女性を次々にはねた。2人は骨折などの重傷。クルマの同乗者2人も軽傷を負った。

クルマを運転していた西宮市内に在住する20歳の男は酒気帯び状態で、現場のカーブには90~105km/h程度の速度で進入していたことも判明。警察は過失傷害や道路交通法違反(酒気帯び運転)で現行犯逮捕していたが、検察では酒を飲んだ上で著しい速度で運転するばかりか、負傷者の救護をせず、一時的に現場を離れていた点を重視。危険運転致傷とひき逃げの罪で起訴していた。

これまでの後半で検察側は「被告は事故前日の午後3時ごろから当日の事故直前まで須磨区内のキャバクラ店などを転々としながら酒を飲んでいた」と指摘していたが、8日に開かれた判決公判で、神戸地裁の畑口泰成裁判官はこれを認定。高速走行をしていたことや、負傷者を救護することなく逃げ出そうとしたことは「無責任であり、強い非難に値する」とした。

その一方で裁判官は「被告には人格の未熟さもある」として、被告に対して懲役3年(保護観察付き執行猶予5年)の有罪判決を言い渡している。

《石田真一》

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