クレハ、リチウムイオン二次電池材料の生産能力を増強

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日産リーフのリチウムイオンバッテリー(参考画像)
日産リーフのリチウムイオンバッテリー(参考画像) 全 1 枚 拡大写真

クレハは、いわき事業所(福島県いわき市)で、リチウムイオン二次電池材料の生産能力を増強すると発表した。

各国の環境規制の強化に伴って電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の販売伸張が見込まれる中、これらに搭載されるリチウムイオン二次電池のバインダーとして使用されるPVDF(フッ化ビニリデン樹脂)の需要拡大に対応するため、PVDF製造設備を増強する。

約47億円を投じてPVDF製造能力を年間2000t増やす。新設備は2018年秋に稼働する予定。

同社は現在、PVDFの製造設備として、いわき事業所に年間4000tの生産能力のある設備を持ち、主に特殊グレードを中心に製造している。中国でも江蘇省常熟市に年間5000tの設備を持ち、一般グレードを製造している。

リチウムイオン電池に使用されるPVDFバインダーは、一般グレード、特殊グレードの両方が使用されており、同社はリチウムイオン電池用PVDFバインダーの世界市場で50%を超えるシェアを持つ。リチウムイオン電池の高容量化や材料コストなどから正極材が多様化していくことにあわせ、特殊グレードの需要が拡大することが見込まれている。

いわき事業所の現在の設備はフル稼働の状況にある。いわき事業所で製造する一般グレードを常熟工場に移管するとともに、設備の生産効率の改善を進め、拡大する需要に対応。今回の設備増強によって高品質な製品を安定的に供給できる体制を整える。

《レスポンス編集部》

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