30cmの津波でも侮ってはいけない理由

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沿岸部で地震に遭ったり、津波注意報や津波警報などが発表されたただちに高台や津波避難ビルへと避難することが望ましい(撮影:防犯システム取材班)
沿岸部で地震に遭ったり、津波注意報や津波警報などが発表されたただちに高台や津波避難ビルへと避難することが望ましい(撮影:防犯システム取材班) 全 6 枚 拡大写真

 11日の早朝に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の余震とみられる福島県沖の地震は、マグニチュード7.4で、最大震度は震度5弱を観測するなど、大きなものとなった。

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 地震後には、東北地方の太平洋側を対象にして津波警報や津波注意報が発表され、相次いで津波が観測された。幸い、12時50分には、発表されていた津波注意報は一斉に解除されたが、改めて地震と津波の怖さを認識させられた。

 今回は改めて、津波に関連する数字の意味や警報、注意報についてを整理しながら、津波の危険性をまとめていく。

 そもそも津波が怖い点は、地震などによる地形の変化に伴って海水全体が短時間で陸地に押し寄せることにある。「波浪」と呼ばれる海面に吹いた風で起きる高い波も怖いことには変わりは無いが、海面付近の海水が押し寄せる「波浪」と、海水全体が押し寄せるの「津波」では、エネルギーがまるで異なるからだ。

●30cmの津波でも侮ってはいけない

 今回の地震に伴う津波でも、30cm程度の津波が観測された場所があったが、30cmだからといって侮ることはできない。もし人間が立っている時に30cmの津波が押し寄せたなら、足もとをすくわれるような形で、たちまち押し流されてしまうこともあるからだ。

 ちなみに気象庁がWebサイトで公表している「津波波高と被害程度(首藤(1993)を改変)」という表では、1mの津波波高でも、木造家屋なら部分的な崩壊、養殖いかだも被害が出るとされている。そして、2mの津波波高になれば漁船などにも被害発生するという。鉄筋コンクリートのビルでも、4mの津波波高を越えてくると、無傷というわけにはいかなくなる。

 今回の津波の中継映像を見て、「海面が少し上昇しているだけなのでは?」と思った人もいるかもしれないが、避難が間に合わなければ被害が出てもおかくし状況だったことは気にとめておいて欲しい。そして、第一波が例え30cmであっても、第二波、第三波でより大きな津波が来ることも忘れてはいけない。

 では、「津波の高さは30cm」と言った場合、この高さはどういう数字なのか? ズバリ言ってしまえば、津波がない普段の潮位から、津波によって海面上昇した高さの差を指すという。事前に予想される津波の高さが発表されることもあるが、予想精度に関しては、2分の1から2倍程度の誤差があり、実際の津波は小さいことも、大きいこともあるので油断は禁物だ。

●津波警報・注意報の基準は?

 最後にまとめるのは、津波警報や注意報の基準に関して。注意報より警報の方が深刻度が高いことは分かるが、これにも数値的な基準がある。

 0.2m以上1m以下の津波による災害のおそれがある場合なら「津波注意報」、1m以上3m以下の津波が予想される場合は「津波警報」。3mを越えるような津波の場合には「大津波警報」となる

 そうした注意報や警報が発表されたら、ただちに高台や津波避難ビルなどに避難することが望ましい。

出展:気象庁ホームページ
「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」
「津波について」

《防犯システム取材班/小菅篤@RBB TODAY》

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