【スーパーフォーミュラ 鈴鹿テスト】17年シーズン始動…新人候補4名登場、可夢偉はKCMGチームからのテスト参加

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午前のセッション、小林可夢偉はKCMGチームのマシン(#18)をドライブ。
午前のセッション、小林可夢偉はKCMGチームのマシン(#18)をドライブ。 全 8 枚 拡大写真

24日午前、鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)の合同テストが始まり、4名の新人が登場、チーム移籍を窺わせる動きもあるなど、来季2017年シーズンが早くも動き出した。

10月30日の最終戦から1カ月も経っていない時期だが、日本最高峰フォーミュラの来季への蠢動は既に活発化している。この日のテストはルーキーテストも兼ねてのもので、お馴染みの顔ぶれに混じって新顔もチラホラ。そして来季の新規参戦を決めたB-MAXレーシングチームもテスト初参加を果たした。

また、今季とは異なるチームでドライブする選手や、来季参戦ならSF復帰となる選手もいるなど、いずれも来季の陣容に直結するとは限らないが、移籍市場活性化の予兆も感じられるテスト参加ラインナップとなっている。

今回の鈴鹿テストの参加状況は以下の通り。11チーム17台のマシンと、ホンダのテストカー1台の計18台に、マシンを2名でシェアするかたち(#18と#50)も含め、全20人のドライバーが名を連ねている(午前の走行セッションは未走行の選手も含む)。

なお、◎は今季所属のチームから参加の選手、▲は今季所属とは違うチームから参加の選手、△は今季のSFには参戦していなかったがSF参戦経験のある選手、☆はSF実戦参戦経験のない新人選手。

<トヨタエンジン搭載チーム>
セルモインギング #1◎石浦宏明/#2◎国本雄資
KONDO #3☆N.キャシディ/#4☆山下健太
チームルマン #7△大嶋和也
KCMG #18◎中山雄一/▲小林可夢偉
インパル #19◎J-P.デ.オリベイラ/#20◎関口雄飛
トムス #36◎A.ロッテラー/#37◎中嶋一貴

<ホンダエンジン搭載チーム>
リアル #10◎塚越広大
無限 #16◎山本尚貴
ダンディライアン #40◎野尻智紀/#41▲伊沢拓也
B-MAX #50☆佐々木大樹/▲小暮卓史
ナカジマ #64◎中嶋大祐/#65◎B.バゲット
テストカー #05☆牧野任祐

*シャシーは全車ダラーラSF14、タイヤは全車ヨコハマ。

SF新人は4名。昨季と今季の全日本F3チャンピオンであるキャシディと山下、SUPER GTのGT500クラスでは優勝経験もある佐々木、そして今季途中にGT500デビューを飾った弱冠19歳の牧野という面々だ。

今季同様の編成で臨んできたチームが多いなか、昨季~今季をチームルマンで戦った可夢偉が今テストではKCMGのマシンをドライブ。一方、そのチームルマンのマシンには同チームの今季GT500ドライバーである大嶋が搭乗。大嶋はSFの前身であるフォーミュラ・ニッポン(FN)では優勝経験があり、チームルマンからのFN参戦経験もある選手だ。

全日本F3やGT300の強豪チームで、来季SF初参戦となるB-MAXは今回のテスト、午前のセッションにはホンダエンジンの経験が豊富な小暮を起用し、走行データの収集を進めるなどしていた模様。

欧州のGP2、GP3といったシリーズがちょうど最終戦のレースウイークということもあり、今回のSF鈴鹿テストの人事面の動きに関しては国内中心にとどまっているが、それでも来季に向けての様々な予想が可能となる状況が見え隠れしている。今後の展開に要注目だ。

今回のテストは24日のみの単日で、午前と午後、各3時間の走行が行なわれる予定。路面ウエットの状態で始まり、徐々に乾いていった午前セッションのトップタイムは#10 塚越広大がマークしている(1分38秒628、最終戦の予選Q3トップタイムの1.6秒落ち)。

《遠藤俊幸》

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