【実践! サウンドチューニング 初級編】イコライザー その4

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ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200シリーズの「イコライザー」調整画面。
ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200シリーズの「イコライザー」調整画面。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオの音をさらに良くしたいと思ったときに、大きな力を発揮する「サウンドチューニング」。当連載では、そのノウハウを解説している。現在は、いくつかある調整機能の中でももっとも親しまれている項目であろう、「イコライザー」について深掘りしている。

先週は、周波数特性の乱れを“補正”しようとするときの操作の流れを解説した。今週はそれに引き続いて、10から13バンドの「イコライザー」を操作しようとするときに知っておくと役に立つ、具体的なコツをご紹介していく。

まずは、注意事項から。それは「100Hzあたりよりも下側は、なるべく上げない」というもの。なぜならば、ドアのスピーカーはそもそも、100Hz以下といった低域の再生が得意ではないからだ。口径が小さく、重低音をクリアに再生する能力が備わっていないのだ。特に、純正スピーカーではその傾向が顕著だ。であるので、クリアでない音を増幅したとしても、良い結果が得られないのである。

例えば、走行するとロードノイズが発生し、それにより低音が“マスキング”されて聴きづらくなる。そんなときでも、100Hzあたりよりも低いバンドは触らずに、それよりも上側だけを少々上げる、というように対処するのがベターなのだ。

しかしながら、もっと低音を聴きたいと思うときもある…。そんなときは、“高域を下げる”というのも手だ。高域を抑えめにすることで、低音が良く聴こえるようになるのだ。ご参考にしていただきたい。

次には、ドア内部の鉄板がビビリ音を発したときの対処法をご紹介しよう。そんなときは、低音側のバンドを下げてみよう。場合によっては、100Hz以下は大胆にカットしてもいいだろう。

低音は、鉄板をビビらせる原因となりやすい。「ビビり音が聴こえてきたら、低音を下げる」。これも基本的なテクニックなので、ぜひとも覚えておいていただきたい。

次に、ボーカルを気持ち良く聴くためのテクニックをご紹介していこう。コツは2つある。1つは、サ行の音が耳に付くとき。この場合は、2kHzとか、4kHz、8kHz付近をちょっと下げてみよう。気にならなくなったら正解だ。

あと、250Hzあたりから400Hzあたりをちょっと下げてみると、ボーカルの輪郭がシャープになったように聴こえるはずだ。ボーカルを際立たせたいと思ったときは、試してみよう。

ただしこれらの操作では、“やり過ぎ”は禁物だ。やり過ぎると、もともとの音色やバランスが崩れてくる。サウンドに違和感が出てきたら、それ以上の操作を控えたい。

今回ご紹介するコツは、以上だ。次週も、「イコライザー」の使い方についての解説を続けていく。お楽しみに。

【実践! サウンドチューニング】初級編 Part.2「イコライザー」その4

《太田祥三》

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