【GARMIN ForeAthlete 35J インプレ前編】手首で心拍数も測れるベーシックモデル

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心拍の4時間の推移をグラフ化する。モノクロだがこのあたりの表示はトップモデルと変わらない
心拍の4時間の推移をグラフ化する。モノクロだがこのあたりの表示はトップモデルと変わらない 全 20 枚 拡大写真

GPSランニングウォッチのForeAthlete(フォアアスリート)シリーズから最新モデルとして「ForeAthlete 35J」が発売された。モノクロディスプレーのベーシックモデルだが、わずらわしい胸のセンサーベルト不要で、手首に装着するだけで心拍数が測れるのが魅力。カラーはホワイト、ブラック、フロストブルー、ライムグリーン(インプレ使用モデル)。価格は2万4800円(税別)。

ランニング用のForeAthleteシリーズにはモデルごとに2~3ケタの品番がつけられていて、数字が大きくなるにつれて上位モデルとなる。数字の2ケタ台の「3」は各グレードの現時点における最先端モデル。そして1ケタ台に「5」がつけば光学式心拍機能を搭載しているという意味だ。つまりForeAthlete 35Jは最低限の機能を採用したベーシックモデルであり、そのグレードとしては最新版であり、光学式心拍機能が装備されていると品番から推測できる。

搭載されているのはベーシック機能+α

最初に「ランニングウォッチとしてのベーシック機能とはなにか」を確認してみたい。まずは距離、ペース、インターバルなどのランニングデータが集積できること。歩数、消費カロリー、週間運動量、一定の時間身体を動かしていないと運動することをうながすムーブバーなどのライフログ機能を搭載していること。内蔵GPSで実走データが記録できて、アップロード・ダウンロードすることによりトレーニングデータの管理や公開が可能なことだ。

ForeAthleteシリーズは上記のベーシック機能を全機種がカバーすると同時に、上位機種になるとさまざまなお役立ち機能が追加搭載される。具体的にはアドバンスドランニングダイナミクス機能、バーチャルペーサー、ストレススコア、乳酸閾値(にゅうさんいきち)などで、これらは理想的なランニングフォームや効率的なトレーニングの指針として活用できるプログラムだ。ただし、これらを使いこなすにはある程度の専門知識が必要である。専門コーチの指導を受けるアスリートなら上位機種を導入するメリットは多いのだが、一般のランニング愛好家ならベーシック機能に絞り込んだForeAthlete 35Jのほうが使い勝手がよく、そして十分だと感じている。

ForeAthlete 35Jがベーシック機能以外に導入しているのが光学式心拍計だ。心拍計はランニングやサイクリングといった有酸素スポーツにおける運動強度を客観的に知ることができるアイテムで、効率的なトレーニングやフィットネスには欠かせない。ところが、これまでの心拍計は胸にセンサーベルトを装着するというわずらわしさがあった。そのデメリットを解消するため、手首で心拍を計測できるタイプが開発されたのである。なんの負担もなく、腕時計を巻いている感覚でトレーニング時のみならず、仕事や勉強をしながらモニターを確認すれば心拍数が表示されるという画期的な仕様だ。

ボタンの数は4つだけ、軽さも大きなメリット

操作方法などのハード面の特徴をチェックしてみよう。ForeAthlete 35J最大の特徴は、本体側面にあるボタンが4個しかないことだ。上位機種のほとんどはGarmin社製デバイスの標準仕様とも言えるボタン5個(630Jはボタン4個とタッチパネル式、920XTJは6個)である。ところがForeAthlete 35Jは右下の選択ボタンが「スクロールダウン」だけで「スクロールアップ」ボタンがないのである。つまり上の項目にスクロールしたい場合は一巡して再び表示させる必要がある。そこで実際に操作してみたのだが、そういうものなのであるからさしあたって面倒くさいと感じることはなかった。ボタンが1つ減ったことで使いやすさを感じる人もいるだろう。

本体部分の厚みは13.3mmと薄いので、それにともなって重さ(約37.3g)はほとんど気にならない。毎日の活動量と睡眠時間とその質などを記録管理するライフログ製品はたいてい樹脂製のリストバンドで作られているが、これは24時間日常的に着用していても違和感がないという目的がある。軽量で薄型のForeAthlete 35Jもその気やすさに準じていて、寝るときにつけたままでも特に気にならない。つまりライフログとして当たり前に使えるのである。

トレーニングモードでも1充電で丸1日カバー可能

充電は付属のチャージングクリップを使ってUSBから充電する方式。光学式心拍計をオンに、GPSをオフにして腕時計のように使うならフル充電で最大9日間動き続ける。GPSをオンにしたトレーニングモードでは最大13時間の稼働だというが(以上カタログデータ)、実際にフル充電後にGPSを起動させて4時間のウォーキングを行ってみると、電池残量表示の目盛り4つのうち1つが消えた。つまり1充電で丸1日のアウトドアアクティビティは十分にカバーできる。活動時間が長いサイクリングやハイキングでも使いこなせるというわけだ。

取扱説明書には心拍計測の光学センサー部分が肌に密着するようにしっかりとベルトを締め込むように記述されているが、光学センサー部分はわずかに突起していて、それとともに樹脂製ベルトがしなやかで細身なのでゆったりめに着用しても心拍計測にそれほど支障はなかった。手首がとても細い人でも無理なく使用できる形状とベルトデザインであることも好感が持てる。

《山口和幸》

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