JTBは、年末年始に出発日基準で12月23日~2017年1月3日に1泊以上の旅行に出かける人の旅行動向の見通しをまとめた。
調査は、航空会社予約状況、業界動向、JTBグループの販売状況、1200人へのアンケートから推計したもので、1969年に調査を開始して以来、今年で48回目となる。
それによると、総旅行人数は前年同期比2.1%限の2994万6000人と前年を下回る見通し。国内旅行が同2.2%限2930万人と低迷するため。海外旅行は、燃油サーチャージがゼロとなっていることなどから同3.3%増の64万6000人と3年ぶりに前年を上回る。
国内旅行の平均費用は同9.6%減の3万0900円、海外が同4.7%減の20万7000円。総旅行消費額は同10.4%減の1兆0391億円を予想する。平均旅行日数は前年同月より0.2日マイナスの3.6日。
海外旅行の方面別ではハワイのほか、韓国、台湾などの近距離アジアが人気で、シンガポールも堅調。欧州は回復している。
国内旅行の利用交通機関では前年に比べてガソリン代が上昇基調で乗用車が2.1ポイント減の66.9%だが、高速・長距離バスは3.7ポイントアップの8.1%、LCC(格安航空会社)が0.8ポイントアップの1.4%。