スマホに気を取られ、猫を助けようとしていた人をはねる---禁錮刑を求刑

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今年4月、岐阜県土岐市内の県道で乗用車を運転していた際、車道部分に座り込んでいた20歳の女性をはねて死亡させたとして、過失致死の罪に問われた31歳の女に対する論告求刑公判が8日、岐阜地裁多治見支部で開かれた。検察は禁錮1年を求刑している。

問題の事故は2016年4月6日の午後9時ごろ発生している。土岐市土岐口付近の県道(片側1車線の直線区間、横断歩道と信号機なし)で、クルマに轢かれたネコを救助しようと車道部分に座り込んでいた20歳の女性に対し、進行してきた乗用車が衝突。女性は頭部強打などが原因で死亡した。

クルマを運転していた31歳の女は「助手席に置いていたスマートフォン(携帯電話)に気を取られ、前をよく見ていなかった」などと供述しており、検察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)の罪で起訴していた。

8日に岐阜地裁多治見支部で開かれた論告求刑公判で、検察側は「現場は見通しが良い区間であり、被告が携帯電話に気を取られていなければ見通しを妨げる状況にはなく、道路上にいた被害者も容易に発見できた」と主張。裁判所に対して禁錮1年の実刑を求めた。

これに対して被告弁護側は「路上に人が座りこんでいる行為に予見性はなく、夜間の現場は見通しも悪かった」と主張。裁判所に対して情状の酌量を求め、結審している。判決公判は22日に行われる予定だ。

《石田真一》

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