【カーオーディオ・インストール雑学】サブウーファーの取り付け方…ボックスが必要なワケ

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サブウーファーポックスの製作例。
サブウーファーポックスの製作例。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオの取り付けには、さまざまなノウハウが存在している。その1つ1つを掘り下げて解説している当コーナー。今回からは、新たな章に突入する。テーマは「サブウーファーの取り付け方」だ。まずは「ボックスが必要なワケ」を解説していく。

ところで、サブウーファーにはタイプがいくつかある。その中でも今回は、本格ユニットサブウーファーにスポットを当てていく。サブウーファーユニットが“単体”で販売されているタイプだ。

これを用いて音を出そうとするとき、絶対に必要なものが2つある。1つがパワーアンプ、そしてもう1つが「ボックス」だ。さて、ではなぜ「ボックス」が必要なのかと言うと…。

スピーカーは、振動板を前後に動かすことで空気を震わせて音を伝える。実は、これと同じことが振動板の裏側でも起こっている。振動板が動くことで、裏側からも音が発せられているのである。

もしも「ボックス」がなかったら、表側から発せられた音と裏側から発せられた音が空気中で混ざりあうことになる。だがしかし、そうなると、とてもやっかいな問題が引き起こされる。“キャンセリング”という現象が起こってしまうのだ。

表側の音と裏側の音は、耳で聴く分には同じ音なのだが、音波で表すと真逆の状態となっている。表側で振動板が前に出たとき、裏側では振動板は引っ込んだ状態になっていて、表側と裏側では、振動板の動きは常に逆の状態になっている。振動板の動きが逆なので、音波としても、真逆の波形となっている。

そして…。真逆の波形の音波が混ざり合うと、なんと…。音の“打ち消し合い”=“キャンセリング“が引き起こされてしまうのだ。

「ボックス」が必要な理由は、まさにここにある。スピーカーユニットを「ボックス」に取り付けることで、裏側の音を閉じ込めることが可能となるのだ。これにより、表側の音と裏側の音が混ざり合うことを阻止できるのである。

「ボックス」が必要な理由は以上だ。次回は、「ボックス」のタイプ解説を行っていく。次回の当コーナーもお楽しみに。

【カーオーディオ・インストール雑学】パート7「サブウーファーの取り付け方」#01「ボックスが必要なワケ」

《太田祥三》

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