【トヨタ次世代タクシー】パワートレインは2モーター式ハイブリッド…停車中も電力供給できる

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ次世代タクシー
トヨタ次世代タクシー 全 8 枚 拡大写真

トヨタが2017年に市場投入予定の新型タクシー専用車。体格、年齢、体のコンディション、ハンディキャップの有無を問わず誰もが使いやすいというユニバーサルデザインパッケージングだけでなく、メカニズム面についても新世代のタクシーに求められる新機軸を投入してくるようだ。

燃料は現行のタクシー専用車に多い液化石油ガス(LPG)だが、パワートレインはコンベンショナルなレシプロエンジン+変速機ではなく、エンジン、発電機、走行用モーターを遊星ギアで連結した2モーター式ハイブリッドだ。走行中の燃費は現行タクシー車両に比べて大幅に向上する見通しである。

また、タクシーは客待ちなど、アイドリング状態で停止する時間が長くなる傾向があるが、2モーター式ハイブリッドは停車中もサービス電力が大型蓄電池から供給され、エンジンは電力が不足してきたときに発電のために起動させるだけですむ。客待ち時の燃料消費量を大幅節約するという効果も期待できそうだ。

現行のタクシー専用モデルにはほとんど装備されていない先進安全システムも標準で備えられる。乗用モデル『カローラ』などに装備されている「トヨタセーフティセンスC」で、衝突軽減・防止ブレーキ、車線逸脱警報、自動ハイビーム・ロービーム切り替え機能などが備わる。パッシブセーフティではサイドエアバッグ、カーテンレールエアバッグを装備し、万が一の事故のさいにパセンジャーのダメージを最小化するための工夫が盛り込まれている。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  5. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る