高校生二輪事故死、埼玉県が全国の15%…県教育委「バイクは不要」指導でも

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法的にはバイクの免許取得や運転が可能であっても、教育指導として認めない、いわゆる「3ない運動」と呼ばれる生徒指導が岐路に立っている。

警察庁によると、高校生のバイク乗車中の死者数は、2015年1年間で20人。排気量50cc以下の原付バイクが8人、同51cc以上の12人だった。

一方、県教育委員会で「高校生にバイクは不要」というパンフレットを作成し、生徒への3ない運動の告知と保護者の責任を問う埼玉県では、同3人のバイク死亡事故が発生した。

県教委の指導方針では、通学困難や家業の手伝い、学校長の特別な配慮を除いては、生徒のバイク免許取得や使用を認めてはならないと通達する。

埼玉県教育局が県下の県公立・私立高校を対象に行った二輪車指導の実態調査によると、学校に無断で自動二輪免許を取得した生徒に対して県公立全日制では98.5%、私立では80.0%で懲戒処分を行うと回答している。

こうした厳格な生徒指導を行っているにも関わらず、埼玉県では1975年以降継続して高校生のバイク死亡事故が発生。1990年の23人をピークにして減少傾向にあるが、年間死者数が0人となったのは、2013年の1年間だけだった。

こうした状況について、ある教育関係者はこう話した。「私の知る生徒もバイク事故で亡くなった。高校に通っていない友人と遊んでいるうちに、自分でもバイクに乗りたくなって、学校に無断で乗るようになったようだ。こんなことになってかわいそうだ」。

《中島みなみ》

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