【お城EXPO】山城に海城、その防御や構造も多彩…ジオラマで俯瞰[フォトレポート]

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鶴ヶ城(会津若松城、福島県) 「お城EXPO」12月23~25日、パシフィコ横浜
鶴ヶ城(会津若松城、福島県) 「お城EXPO」12月23~25日、パシフィコ横浜 全 22 枚 拡大写真

「城の美学にふれる3日間」というキャッチで開催された「お城EXPO」(12月23~25日、パシフィコ横浜)。城郭模型作家・岐部博氏による40城のジオラマは、そのディティールはもちろん、四季の彩りやエピソードで来場者の心をつかんでいた。22枚の写真とともに見ていこう。

[写真22枚]

まずは織田信長が1576(天正4)年に滋賀に築城した安土城から。「日本で最初に天主を構えた城とされ、天下統一の拠点。本能寺の変後原因不明の火災で本丸・天主を焼失」(岐部氏)というこの城のジオラマは、天主へと続く傾斜地に紅葉が彩られ、天主の赤とともに色鮮やかなつくりに。

「松前藩松前氏の居城。海防のため砲台を7か所設けた」という福山城(松前城、北海道松前町)は、ジオラマで「外国船からの防御を演出するために黒船を配置」。リアルな海辺の緊張感が描かれている。また、「城内の内堀、外堀に海水を引き入れ、船蔵には軍船を配したと伝わる水城」の高松城(香川県)には、帆船が添えられていた。

「指月山山麓の平城と山頂の山城を合わせた城」なる萩城(山口県)は、毛利輝元が萩に1604(慶長9)年に築城したもの。堀沿いに建つ城と、背後に小山に構える城が紅葉に染まり、秋の風を感じるジオラマに。

「現存する松本城天守群は国宝。石川数正が近代城郭へと整備」したという松本城(長野県)は、「雪景色の似合うお城を作りたいと思い、雪の松本城を製作。松本城の有名な朱色の橋は昭和に入ってつくられた観光用のもののため、製作していない」という。

「蒲生氏、会津松平氏の居城。戊辰戦争の激戦地」という鶴ヶ城(会津若松城、福島県)は、「赤瓦を強調して製作」されたもの。そのワインレッドの瓦屋根が連なるジオラマは、展示フロアのなかでも異彩を放っていた。

また、一般的な「日本の城」のイメージとはやや離れた城郭にも注目が集まった。「瀬戸内海の要所の来島に築城。村上水軍の本拠地」なる来島城(愛媛県)。海城らしく、海辺には船着き場、丘の上には見張り台が2つある、どこかのどかな風景にも見える。

さらに、「城壁に赤土が使われたことから赤壁城の別名を持つ。奇城としても有名」という苗木城(岐阜県)は、明治期の工場などに見られる建屋が、崖の途中に連なるイメージで、これも異彩を放っていた。

このほか、「日本初のヨーロッパの稜堡式築城、戊辰戦争の激戦地」の五稜郭(北海道)、「三重の堀に海水を引き入れた水城。天守閣は丹波亀山城に移築されたと伝わる」今治城(愛媛県)、「織田信長生誕の城。那古野城移転後廃城」した勝幡城(愛知県)、「浅井氏の居城。天正元年(1573)織田信長に攻められて落城」した小谷城(滋賀県)、「最古の建築様式の天守閣」という丸岡城(福井県)、「天下人秀吉が築城。難攻不落の大坂郭。大阪冬・夏の陣で落城」した大坂城(豊臣期、大阪府)、「徳川家康の隠居城と江戸防衛の城で築城」された駿府城(静岡県)などにも注目が集まっていた。

《レスポンス編集部》

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