【BMW 318iツーリング 試乗】メイングレードと言ってもいい!?…島崎七生人

試乗記 輸入車
BMW 318i Touring Luxury
BMW 318i Touring Luxury 全 8 枚 拡大写真

サン・イチ・ハチ・アイと“読み”が書いてあるプレスリリースには「BMWの中核モデルであるBMW3シリーズの新たなエントリー・モデル」で、「“駆け抜ける歓び”と“高い環境性能”を両立した新たなパワートレインの提案」ともある。端的でわかりやすい。

なるほど入門車かぁ…と思いつつ、実車を試乗してみた。すると入門どころか『3シリーズ』のメイングレードと言ってもいいのでは!?とさえ思った。それほどのバランスのよさが、このクルマの魅力だ。

いいのは、とにかく走りがスムースだという点。3気筒の1.5リッター・ターボを搭載する点が何といっても注目だが、そのことのネガは一切感じない、のである。8速ATとの組み合わせで動力性能自体は不満なく、アクセルレスポンスも問題なし。さらに回転を上げて見ても、音・振動ともに『3シリーズ』であることにまったく水を差さない。

4000rpm以上を回した際の伸びのよさ、粒立ちのいいエンジン音が心地いい。『3シリーズ』の質の高いボディ構造、入念な遮音、制振対策が3気筒エンジンの素性を封じ込め、まるで4気筒エンジン以上のフィーリングに変換してみせている…といった風。ひと昔前の4気筒を6気筒と比較した際の体感上の差のほうがよほど気になったといえるほど。これでカタログ燃費で17.2km/リットルを出しているのだから優秀。車重1620kgと上位グレードとそう変わらないツーリングのボディでもまったく不満はない。

なめらかな乗り味も他グレードと同等。17インチタイヤも履きこなしている。試乗車の仕様では、身の回りの装備も充実、運転支援関係の機能も標準装備化され、全方位完璧のクルマに仕立てられている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る