マツダ、ディーゼルノック音を低減する技術が受賞…新機械振興賞 経済産業大臣賞

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ナチュラル・サウンド・スムーザー
ナチュラル・サウンド・スムーザー 全 2 枚 拡大写真

マツダは12月26日、ディーゼルノック音を大幅に低減する技術「ナチュラル・サウンド・スムーザー」が第14回新機械振興賞「経済産業大臣賞」を受賞したと発表した。

新機械振興賞は、機械工業にかかわる優秀な研究開発およびその成果の実用化によって、機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる企業・大学・研究機関および研究開発担当者に対して贈られるもので、「経済産業大臣賞」は特に優秀と認められる業績に対して贈られる最高の賞。SKYACTIV技術の新機械振興賞受賞は、高効率ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」、高効率トランスミッション「SKYACTIV-DRIVE」に続き、4回目となる。

ナチュラル・サウンド・スムーザーは、ディーゼルノック音の原因である振動を吸収する技術。マツダは、ディーゼルノック音の発生メカニズムを独創的な測定機構を用いて探究した結果、燃焼時にコネクティングロッド(コンロッド)の伸縮にともない発生する振動が原因であることを突き止めた。その共振周波数(3.5KHz)をターゲットとしたナチュラル・サウンド・スムーザー(動吸振器)を空洞のピストンピンに内蔵することで、コンロッドの伸縮共振を効率良く抑制することに成功した。

今回の受賞では、近年は電気またはソフトウェア的な機能改善が多い中、振動源の特定こそ高度なセンサー技術を用いているが、制振自体は機械的機構のみで構成されていることが高く評価された。

《纐纈敏也@DAYS》

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