【GARMIN VIRB ULTRA30 インプレ前編】4K撮影対応の最新アクションカムが登場

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このサイズと重量ならエクストリーム系のみならず、持久系競技の自転車レースでも使いこなせそうだ
このサイズと重量ならエクストリーム系のみならず、持久系競技の自転車レースでも使いこなせそうだ 全 17 枚 拡大写真

ガーミン社のアクションカム「VIRB-J(バーブ・ジェイ)シリーズ」に最新モデルとして「VIRB ULTRA(バーブ・ウルトラ)30」が登場した。スピードや位置情報などが埋め込まれた動画が撮れて気軽に編集・公開できる。価格は6万2800円(税別)。

解像度が4Kにパワーアップ、それでもサイズはコンパクト

まるでF1中継のオンボードカメラを見ているようだ。時速や走行距離、重力加速度などのデータを動画にオーバーレイ表示できるガーミン VIRB-Jシリーズの最新モデル。手のひらに包み込めるほどのコンパクトボディながら解像度が4Kにアップしている。GPS測位も10Hzとスキャン周期を10倍にアップした。GPSや加速度センサーなど本機に内蔵されたデータ収集機能のほかに、ワイヤレスで接続可能な各種センサーデータを動画と同時に記録するシステム「G-Metrix」を搭載する。その瞬間のスピードや温度、位置情報、エンジン回転数、冷却水温度、心拍数などアクティビティ別に必要となるデータが選択表示されるという。

フルHD動画の撮影とともにGPSによる位置情報や各種センサー情報を同時に記録できるアクションカムとしてラインナップされていたVIRB-Jシリーズ。VIRB ULTRA30日本正規版は4K/フルHDへと解像度をアップした。4Kとはディスプレイ解像度が3840×2160あって、細かい表示が可能になるのできれいに見えるということ。3840という数字が「4K(Kはキロメートルなどのキロの略)」に近いのでこう呼ばれているらしい。

本体サイズは40×56×20mmと超コンパクトだ。レンズ部分のみ20mmの寸法が32.4mmと厚くなる。ディスプレイは1.75インチタッチパネルカラーで、240×320ピクセル。本体重量は約87.9g(バッテリー含む)、防水のハウジングを含めると約154gとなる。ハウジングに収納したままでもタッチパネル操作ができるのも操作性を高めている。

microSDは必須、充電はUSBケーブルで

この小さなボディに加速度計、気圧高度計、電子コンパスが組み込まれている。録画・撮影のカメラ機能としては手振れ補正とレンズ歪み補正があり、路面の微振動も可能な限りカバーしてくれるようだ。外部メモリーとして別にmicroSD(最大128GB)/Class10以上、4K撮影の場合はUHSクラス3(US)のものが必要。収録したデータはすべてこのmicroSDに記録されるので、これを挿入しないと静止画撮影やビデオ録画操作ができない。

記録されたさまざまなデータは、無料スマホアプリ「GARMIN VIRB」と、Windows版/MacOS版の無料ソフトウェア「VIRB Edit」によって自動的に動画とシンクロされる。データはアクティビティ別に用意されたゲージやグラフの組み合わせを使って動画に重ねて表示できる。つまりロードバイク走行時に撮影した動画なら最高速度や走行距離、道路の勾配値などサイクリストが求める数字が表示されることになるのだ。

通常はハウジングといわれる透明のプラスチックケースの中に収納して使用する。これにより水深40mまでの防水機能が保たれるという。付属品として板状の乾燥剤が入っているので、レンズの曇り防止と浸水確認用としてハウジングと本体の間にこの乾燥剤を挿入する。乾燥剤が吸湿した場合はピンク色のドットが現れる。85度の環境下で60分間乾かすと再利用することができるという。

充電は付属のUSBケーブルを使用する。一般的なACアダプターを使えば家庭のコンセントから給電できる。フル充電での稼働時間は約1.5時間。このUSBケーブルはパソコンと接続するときにも使用する。

超小型アクションカム、スポーツシーンには欠かせない

こうした超小型のアクションカムはここ2年ほどでスポーツシーンには欠かせないものになった。例えば世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスでは大手ブランドが大会公式アクションカム機材として参入。連日16台のカメラが出場選手のロードバイクに取りつけられる。カメラが収録した動画はゴール直後に専属スタッフによって回収され、すぐに動画編集。その日のうちに迫力あふれる動画がインターネットで公開される。

位置情報を埋め込まれたライディングシーン動画は、室内トレーニング機器と連動してバーチャルライドを楽しめる時代も推進させている。道路勾配値からアップダウンのキツさを判断し、自転車を取りつけた室内ローラー台の負荷を自動制御。サイクリストは自宅にいながらにして、世界中の仲間が撮影して投稿した位置情報付き動画をインターネット接続させたパソコンで見ながらペダルをこぐのである(電子制御負荷に対応したローラー台、年1200円ほどのアプリ利用料が別途必要)。

ツール・ド・フランスにバーチャル参戦できるようなゲーム性もあって、孤独でツラいだけの室内トレーニングが飛躍的に楽しくなる。そんな夢の時代につながるアクションカムなのである。

《山口和幸》

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