【ダイハツ トール】コストコのピザが載って「賢い選択をした」…開発者インタビュー

自動車 ニューモデル 新型車
ダイハツ トール
ダイハツ トール 全 8 枚 拡大写真

トヨタ『タンク/ルーミー』やスバル『ジャスティ』としてOEM供給するダイハツ『トール』。ダイハツ工業 開発本部製品企画部 嶋村博次CE(チーフエンジニア)が、このクルマならではの室内空間、実用と理想の両面の魅力づけ、購入後の満足感などを教えてくれた。

◆コストコのピザが入る荷室

まずユーティリティ。嶋村CEは、この1リットル車の利用シーンに、すべてがデカいあのコストコホールセールでの利用例をあげてこう教えてくれた。

「軽自動車は荷室が狭いという声が多かった。軽自動車は国内市場で4割を占めるが、実はコストコの駐車場には軽自動車はほとんどいない。普段、軽に乗ってるお母さんたちも、『ノア/ヴォク』や『セレナ』を持っているママ友と一緒ににコストコへ行く。それならば、このクルマは、コストコに行けるぐらいの空間をつくろうよ、と」

「そこで、これまで斜めに積んでいた直径42cmのピザを、フロアにしっかり平積みできるようにしよう。それならば、500mmは必要だよねと。さらに、すでに『N-BOX』などで『自転車が積める』という売り出し方をしているので、このトールには、デッキが汚れないような素材を採用して『積めるし汚れない』という荷室にした」

◆「賢い選択をした」という感覚

そこで「ただし」と付け加える嶋村CE。コストコのピザや自転車が詰めるといったポイントは、あくまで“購入の決め手”に過ぎないという。

「自転車なんて、毎日積まないし、積んだとしても年に数回。でも、このクルマを手にすれば、そういった世界観が広がるとうことを感じてもらうのが大事。『こんなこともあんなこともできる』と思うと、ユーザーも『賢い選択をした』と納得してもらえるでしょう。世界観が広がるというのは、購買意欲につながる。『使わなくても使える』という感じ。『できる』という要素が必要」

「かつて、軽自動車の『ムーヴ』にワイド版をつくったことがあったが『どうも違うな』と当時感じていた。このクルマは小型車としてしっかり認知されないといけない。さらに『このクルマ、大きいね』ということをまず感じてもらって、次に『実はヴィッツより小さいんですよ』と言い張れる。乗用車以上のスペースと走りと、軽に近い価格帯で『どうですか』とすすめていきたい」

《聞き手:宮崎壮人 まとめ:大野雅人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  2. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  3. アキュラの新型SUV『RSX』が初公開! SNSでは「デザイン、攻めてきたな」「逆輸入して」などホンダファンも反応
  4. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  5. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る