【高崎クラシックカーフェスティバル16】トライアンフ、MG、オースチンなどの英国車

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トライアンフ TR2(1954)
トライアンフ TR2(1954) 全 37 枚 拡大写真

去る12月25日に群馬県高崎市で行われた「高崎クラシックカーフェスティバル」(伊香保おもちゃと人形自動車博物館主催)。ここでは古き良き時代の英国車を紹介しよう。

深みのあるブリティッシュ・レーシング・グリーンで渋い存在感を見せていたのは、1954年式のトライアンフ『TR2』。初期の『TR1』はプロトタイプに終わったため、このTR2が最初の生産型となる。RACラリー総合優勝や耐久レースで好成績を収めた2シーターのスポーツカーだ。この個体はイギリスから個人輸入したもので、1954年10月9日午前7時30分にラインオフされたなどの書類まで残っている。世界地図の模様が入った鉄ホイールのセンターキャップなどノーマル状態が保たれており、非常に貴重な車両といえるだろう。

様々な年代のMGもあった。MG『TC』は1948年製。1250ccの4気筒OHVエンジンを搭載したオープン2シーターで、戦前の設計のためスタイルも古めかしい。1956年式の『MGA』は初期型の「MkI」。流線型ボディが今見ても美しい。『MGB』はその後継車種。この個体は「MkII」のロードスター(1968年)で、FRP製のハードトップを載せていた。

丸いお尻(しり)がかわいらしいオースチン『A35』は1957年式。1959年にスタートする『ミニ』の御先祖に当たる。それまでのサイドバルブ式から近代的なOHVエンジンに替わり、レースやラリーでも活躍した。この個体もコスミックMK-Iのホイールを履かせるなど、なかなかの雰囲気。モンテカルロラリー優勝車と同型のモーリス「ミニ」クーパー1275SマークI(1965年)と、屋根が後ろに回転して荷台に収納される機構を持つモーリス『マイナー』ピックアップ(1962年)もあった。

ヒルマン『インプ』(1967年)も珍しい存在。ミニとは対照的なリアエンジン(875cc)方式を採用し、全輪独立懸架と4速フルシンクロ変速機を備える。車両とあわせて展示された当時のカタログには、「1.6リッターの性能」などとその高性能ぶりが記されていた。

《嶽宮 三郎》

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