【東京オートサロン2017】クラリオン、FDSのコントロール機能を搭載した9型大画面ナビを17年中に発売

自動車 ニューモデル モーターショー
クラリオンが2017年中にも発売を予定しているFDSコントロール機能付9インチAV一体型ナビのコンセプトモデル。下は別売のFDSプロセッサー「Z3」
クラリオンが2017年中にも発売を予定しているFDSコントロール機能付9インチAV一体型ナビのコンセプトモデル。下は別売のFDSプロセッサー「Z3」 全 6 枚 拡大写真

クラリオンが今最も力を入れてるのが究極の原音再生を実現したFDS(フルデジタルサウンドシステム)だ。東京オートサロンのクラリオンブースでは、そのコントロール機能を備えた9型大画面ナビをコンセプトモデルとして参考出展。2017年中にも発売を予定する。

【画像全6枚】

この製品は、FDSへのコントロールも可能にしながらIoT時代に向けた新たなヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)を備えたのが特徴となっている。モニターは地デジ並みのHD解像度(1280×720ドット)を持ち、この解像度を活かした新たなインターフェイスを実現したというわけだ。

それは、複数の画面を同時に表示させる「クワッドビュー」という新機能だ。これまでのカーナビでは、操作ボタンを地図情報の上に重ねて表示していたが、このモデルではそれぞれの機能を4分割して同時表示。指によるタッチ操作でその表示比率を自在に変更できるため、複数の機能を一つの画面表示することも可能となっている。

画面サイズは指の操作で必要に応じて変えられ、均等4分割(4.4インチ相当)や4分の3(6.7インチ相当)表示などが選べる。コンセプトモデルでは実現していなかったが、二本指でタッチすると全画面への切り替えられる機能も備わる予定だ。また、オーディオ画面をメインで使っているときに、ナビ上での案内情報が入ると自動的にナビ画面が多く区切り替わったりもするという。

よく解像度が上がると“小さな文字まで鮮明に表示できる”といったメリットを訴えることもあるが、走行中に小さな文字を表示してもあまりメリットは実感しにくい。その意味でコンセプトモデルが提案している新たなHMIはナビの操作系を買える大きな一歩となる可能性もあり得ると言っていいだろう。

注意すべきはFDSとの連携はあくまでコントロール機能のみということ。プロセッサーは内蔵していないため、別売のプロセッサー「Z3」を組み合わせる必要はある。それでも手元で、しかも大きな画面上でコントロールでき、音量やトラックサーチなどの基本操作をステアリングリモコンで行えるようになるメリットは大きい。

その他、CD/DVDディスクドライブを備え、同軸のデジタル出力端子も装備。映像コンテンツにはHDMI端子とストリーミングの両方に対応予定でいるという。また、「スマートアクセス」にも対応して、クラウド接続による目的地検索などが行える点も見逃せない。取り付ける際の周辺キットについては特に用意はせず、当面は既に9インチ搭載車から対応していく予定だという。

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  5. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る