【東京オートサロン2017】6MT WRX STIはなくなるのか? 現場で担当者に直接訪ねた
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STI Sportというグレードはレヴォーグで初めて設定されたもので、その目指すところは車種ごとの最上級グレードだ。ここでいう最上級とは、走りの性能だけでなく上質な質感、乗り心地や静粛性、しなやかさも妥協しないつくりを目指すことを意味する。WRX S4 STI Sport Conceptのデザイン、設計もその方向だ。
内装ではボルドー調のツートンカラーのセミバケットシート。STI特製のサスペンションは、走りの性能は維持したまま、しなやかさなど質感を重視した設定になっている。インパネやドアコンソールにカーボンファイバーのプレートをあしらい、ほどよくスポーツマインドを残しつつ、全体の質感を高めている。
となりに展示してあるBRZ STI Sport Conceptも同じ質感重視のコンセプトでカスタマイズが施され、来るべきSTI Sportグレードへの提案を行っている。家族全員で楽しめる車ということを考えると、スバルが走りだけではないクルマ作りを追求することは悪くない。WRXの中でもCVT設定のあるS4がトータル性能、上質感を目指すのは必然ともいえよう。
では、6MTのWRX STIは今後どうなるのだろうか。「WRX STI Sport」は出るのだろうか。会場の説明スタッフに聞いてみたが、現場で簡単に答えられる質問ではない。ただ、説明の中で、従来の「STI」モデルのような走行性能重視の方向性は「tS」「S20X」シリーズがあると述べていた。これらのモデルが今後どうなるかはわからないが、WRXについては「STI」または「S20X」の系譜の進化は残るだろう。
《中尾真二》