【実践! サウンドチューニング 中級編】クロスオーバー その3…続々・フロントスピーカーとサブウーファー間の調整

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
ダイヤトーン サウンドナビの、クロスオーバー調整画面。
ダイヤトーン サウンドナビの、クロスオーバー調整画面。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオを趣味とする際の楽しむべきポイントの1つである、「サウンドチューニング」について、多角的に検証している。今週からはいよいよ、「フロントスピーカーとサブウーファー間の調整」の、具体的なやり方のご紹介に入っていく。

早速本題に突入しよう。まずは、フロントスピーカーとサブウーファー間の音の境目を決める作業から始める。音の境目は、“クロスポイント”とか“カットオフ周波数”と呼ばれている。フロントスピーカーの音をどこで切るか(ローカット)、サブウーファーにどこまでの音を担当させるか(ハイカット)を、決めていくわけだ。

理想をいえば、フロントスピーカーである程度の低音まで出したいところだ。そのほうが、調整がまとまりやすいのだ。しかしながら、ドアのスピーカーに多くを担わせると、ドア内部の鉄板がビビりやすくなり、音も歪んでいく。

ちなみに、ドア内部のデッドニングをしっかりと行うことで、鉄板のビビリを抑制できる。その場合はある程度の低音まで、ドアのスピーカーで鳴らすことが可能となる。デッドニングは、この観点においても重要なのだ。

それはそれとして、“クロスポイント”はどのくらいに設定するといいのだろうか。多くの場合、60Hzから80Hzあたりに設定するのが基本形だ。それを参考に、ビビリが少なく歪みが少なく、その上で低音が生き生きと鳴るポイントを探っていこう。できるだけ低めのほうが良いのだが、ドアのスピーカーの能力が低いとそうもいかないので、“低音の質が良い”、と感じられるポイント見つけたい。

次には、“スロープ”を決定する。数値を大きくすることによって、“クロスポイント”の先の音の減衰率を上げていくことが可能となる。低音の量感に注意を払いながら、バランスが自然になるように、“スロープ”を変えてみよう。クロスポイント付近の音だけが大きく聴こえたり、逆に薄くなったりするのはNGだ。音量バランスが自然になるように、“スロープ”を変えてみよう。

なお、“スロープ”を変更することによって、“位相”が変化する。これについての詳しい説明は割愛するが、“スロープ”を変える度に、“位相切り替え”スイッチをオン/オフさせよう。そうして、より「低音が前方定位する」ほうを選択すべし。

さて、今週はここまでとさせていただく。次週はいよいよ、「フロントスピーカーとサブウーファー間の調整」の仕上げ方について解説する。次週もお読み逃しなく。

【実践! サウンドチューニング】中級編 Part.2「クロスオーバー」その3「続々・フロントスピーカーとサブウーファー間の調整」

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  4. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  5. 「リアウィンドウがない」のが斬新と評価! ポールスター『4』がデザイン賞の最高賞に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る