萩原電気とドイツのATSアドバンスド・テレマティックシステムズ社(以下、ATS社)は1月17日、東京ビッグサイトで1月18日に開幕する「第9回オートモーティブワールド/第5回コネクティッド・カーEXPO」に出展すると発表した。
両社は、ルネサス エレクトロニクスの車載情報システム用LSI「R-Car」プラットフォーム向けに、オープンソースに基づいたOTA(オーバー・ジ・エアー)ソフトウェア・アップデート・ソリューションを実装するデモを行う予定。同時に、共同開発したプルーフ・オブ・コンセプト(コンセプト検証デモ)を出展する。
ドイツに本社を置くATS社は、自動車にフォーカスしたソフトウェア開発企業。モビリティ業界にオープンソースおよびオープン・スタンダードに基づいたソフトウェア・ソリューションに特化している。ATS社は自動車OEMやティア1企業向けに、OTA(オーバー・ジ・エアー)ソフトウェア・アップデートの唯一のオープンソースのクライアント/サーバー・ソリューションとなる「OTA Plus」を開発。ATSは、オートモーティブOEMやサプライヤーの国際的な業界団体と協業している。
萩原電気の石川重信 上席執行役員 技術センター長は、「ATS社の持つサーバー/クライアントソフトウェア開発技術と、萩原電気の持つ組み込みデバイスへのソフトウェア実装技術のコラボレーションにより、車載向け組み込みデバイスであるR-Carを活用したOTAシステムデモを構築」とコメント。
ATSのArthur Taylor最高技術責任者は、「半導体メーカーやインテグレーター、販売代理店のサポートを得て、AGL、GENIVI、そしてATSのテクノロジーをオートモーティブ・グレードのハードウェアに統合し、展示できることは、業界でのオープンソースへの牽引力を増進すると考えている」と語っている。