【オートモーティブワールド2017】モバイルアイを追い越せ!FPGAによる深層学習チップ

自動車 ビジネス 国内マーケット
MPSoCにディープラーニングを実装
MPSoCにディープラーニングを実装 全 4 枚 拡大写真

18日に開幕した「オートモーティブワールド2017」、XILINXのブースでは、深層学習によるAIモデルをFPGAに実装したデバイスが参考展示されていた。そのための開発ツールとともに市場に投入する予定もあるというので、実現すればモバイルアイのAIカメラモジュールのような製品の開発・量産がやりやすくなる可能性がある。

展示してあったチップは、ARM A53というプロセッサを4つ搭載したFPGAチップ、MPSoCという製品で作られているという。デモでは、1080pの高画質画像のうち500×500ピクセルの領域をセマンティックセグメントとして、その範囲内の人間をリアルタイムで判別、トラッキングするというものだ。

画像を判定するAIモデルはニューラルネットワークによる深層学習(ディープラーニング)をFPGAでハードウェア回路として実装している。そのため高速処理が可能である。また、FPGAという回路変更があとからも可能である特性を生かせば、実装したAIモデルの追加学習、認識モデルの変更などの可能性も開ける。

AIモデルをFPGA化するためのツールも用意され、XILINXでは近いうちに製品として市場に投入したい考えだ。AIモデルをFPGAで比較的簡単に実装できるようになれば、現在モバイルアイ社の画像認識ソリューションをOEMとして提供を受けているサプライヤーやメーカーが、同様なモジュールの自社開発がやりやすくなる可能性がある。

そうなれば、自動ブレーキやインテリジェントクルーズコンピュータのような機能が、もっと身近になるかもしれない。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る