「憧れていた店をSNSで紹介したい」「やっと入れた店、レポートしてみたい」---。そんな声に応えるSNS連動サービス「レポハピ」の原武嗣代表が、クルマやバイクといった分野にも展開する可能性をメディア説明会で伝えた。
「“非公開での招待”というスタイルのサービスで、他ジャンル展開も視野に入れている。たとえば、ガソリンスタンドのサービスや、カー用品店での車検対応、自転車専門店でのツーリングイベントなど、いろいろ可能性はある。ジャンルはいろいろなところへ広げていきたい」
レポハピは、ユーザーの“招待条件”にマッチした店舗から非公開の招待状が届き、その店舗での“優待体験”をSNSでシェアするというサービス。現状はFacebookでログインし、サービスを利用するかたち。原代表は、スタートから8か月が経ち、既存ユーザー像や新たなターゲット、他ジャンルへの展開などを語った。
「現在のユーザー像は、飲食店での体験をSNSで紹介したい人というたちで、彼らはクオリティの高い、いい店を探している。行ったことがない店、質の高い店舗を日ごろから探していて、お気に入りの店舗があると、SNSで発信したくなる人たち」
「既存ユーザーの男女構成比は、6~7割が女性。30~40代の働いている女性がピーク。彼女たちは、イベントやショッピング、映画などへ積極的に向かう傾向があり、SNS上ではそうした投稿と飲食店の紹介が並んでいる」
また、こうしたサービスで店の魅力を発信したいという店舗側は、「店のブランドを重視している。クオリティの高い店舗は、ユーザー向け特典を乱発しない、出さない。クーポンなども出してない。そういう店舗から『招待』を受けるカタチで、ユーザーはプレミア感を得る。割引感やお得感ではなく、非公開で招待される、誘われるというカタチに魅力を感じている」と伝えていた。
さらに、新たなターゲットについて、他ジャンルへの展開についてこう付け加えた。
「今後のターゲットは、Twitterなどのユーザー層にも広げていく。20代男女、40代以降などへと拡大していく予定。またこれからは、鉄道の沿線活性化にもつなげたい。沿線とのシナジーをつくっていきたい。たとえば、トピックを路線別に表示するとか」
レポハピ原武嗣代表は、1996年にNTT(現NTT西日本)入社。コールトラッキングサービスを日本で初めて開発し、SNS上の声を定量変換計測する手法なども手がけた。