へこんでも自然に戻るボディ…GRCの車両ってどんな車?

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WRX STIのGRC車両
WRX STIのGRC車両 全 25 枚 拡大写真

STIは25日、2017年のGlobal Rallycross(世界ラリークロス選手権)シリーズを戦う車両開発のためのテスト走行を行った。テスト車両は、昨年クリス・アトキンソン選手が使っていた『WRX STI』。どんな車なのだろうか。

[写真25枚]

この日のテストは、今シーズン最初になるもので、昨年の課題をクリアするための基礎データを取ることが主な目的。世界的なラリードライバーである新井敏弘選手が運転し、そのアドバイスとともに収集されたデータは、2017年モデルの車両に反映される。なお、STIでは、国内での開発は3月くらいまで行われ、それまでにエンジンはほぼ完成させる予定だ。その後米国に車両は送られ、最終的な作り込み、セッティングが行われる。

かなりタイトなスケジュールのため、2017年モデルの車両は第2戦からの投入となる予定だ。

ラリークロスは、車どうしがコース上で激しくぶつかり合うことでも有名な競技だ。そのためボディはFRPを特殊コーティングしたもので、ぶつかってへこんでもすぐに元通りに復元する。そのため、コーナーでも無理やりインに割り込んできたり、ジャンピングスポットでは、空中で車どうしが接触したりすることもある。

車両の外観はWRカーのようだが、当然だがナビシートはない。ラジエータはリアトランクに移設されて、リアドアの大きなインテークからの空気とファンで冷却される。インテークからのエアーは、メッシュになったリアトランクから後ろに抜けるようになっている。

インタークラーはフロントのままだが、大型化されラジエータの位置に移設され、その前面は埃よけのフィルターで覆われている。エンジンは580馬力といわれている。新井選手によれば、サスペンションはWRカーに近いが、エンジンはGTカーに近い感じだという。

なお、エンジンルームと下回りは撮影NGとのことだが、ボンネットを外していたときに内部を目視したところ、フロントサスのアッパーマウント部分が延長され、サスペンションのストロークが伸びているようだった。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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