【デイトナ24時間】ミッドシップの 911 RSR、デビュー戦でクラス2位…総合優勝はキャデラック

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#911 ポルシェ 911 RSR
#911 ポルシェ 911 RSR 全 8 枚 拡大写真

年初恒例であるアメリカ伝統の一戦、「デイトナ24時間レース」の決勝が現地28~29日に行なわれ、今回がレースデビューとなったミッドシップの『ポルシェ 911 RSR』がクラス2位を獲得した。総合優勝はキャデラック。

現在は『IMSA ウェザーテック・スポーツカー選手権』の開幕戦であるデイトナ24時間。NASCAR最大のレースであるデイトナ500の開催地としても知られるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイ(フロリダ州)を舞台とするが、24時間レースはオーバルとインフィールドセクションを組み合わせたコースで実施される。

ポルシェが「ルマンのため」との触れ込みで今季に向けてスタンバイしたGTレーサー、ミッドシップの『ポルシェ 911 RSR』は今回のデイトナ24時間がデビュー戦。そして2台のRSRが参戦したGTLMクラスはレース終盤、フォード、フェラーリ、シボレー、そしてポルシェによる四つ巴僅差接戦のトップ攻防が展開されることとなったのである。

その争いには最終的に約3秒差で敗れたものの、P.ピレ & D.ヴェルナー & F.マコヴィッキが駆るRSR(#911)はデビューレースで2位という上々のリザルトを獲得。ポルシェワークスドライバーのひとりで、日本のSUPER GTでも活躍した経歴をもつマコヴィッキは、「チームを祝福したい。なんて素晴らしいシーズンスタートだろう。ニュー 911 RSRの開発のために費やした時間は無駄ではなかった。コンセプトが正しいことも証明されたと思う」と語っている。

北米戦線、そしてWEC(世界耐久選手権)のLMGTE-Proクラスの戦いに向けても、ポルシェにとっては幸先の良い今季初戦となったようだ。

なお、もう1台のRSR、#912 K.エストル組はGTLMクラス6位。フォード GTの#66 J.ハンド組がGTLMクラスを制し、フォード GTは昨年のルマン24時間でのLMGTE-Proクラス優勝に続く“連覇”というかたちになった。

今回のデイトナ24時間には他にも注目GTマシンが多く、先日の東京オートサロンで公開された『レクサス RC F GT3』がGTDクラスに参戦。ただ、残念ながら1台がリタイア、もう1台もクラス14位という結果に甘んじている。また、同じくGTDクラスに登場した『アキュラ NSX GT3』勢のクラス最上位は5位。GTDクラスは『ポルシェ 911 GT3 R』の#28 M.クリステンセン組が優勝した。

デイトナ24時間レース総合優勝は、P(プロトタイプ)クラスの『キャデラック DPi-V.R』。#10 R.テイラー組が、同じキャデラックの#5 F.アルバカーキ組を最終盤に接触しながらのバトルで抜き、先頭ゴールを果たしている。『ニッサン DPi』は4位、『マツダ DPi』は11位がそれぞれPクラス最上位だった。

《遠藤俊幸》

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