妙見山のケーブルカー値上げへ…能勢電鉄、運賃変更を申請

鉄道 企業動向

能勢電鉄は1月30日、鋼索線(妙見の森ケーブル)の旅客運賃について、上限の変更を国土交通省近畿運輸局長に申請した。全体で25%の値上げになる。

能勢電鉄の発表などによると、普通運賃の上限は現在の280円より70円高い350円に。定期運賃の上限は大人・1カ月の場合、通勤定期が今より2590円高い1万2930円、通学定期は1670円高い8340円になる。

妙見の森ケーブルは現在、冬季運休中。能勢電鉄は上限運賃の変更が認可された場合、運行再開(3月18日)にあわせて運賃を変更することを目指す。上限運賃をそのまま実施運賃として適用する方針だ。

妙見の森ケーブルは、妙見山麓の黒川駅と山腹のケーブル山上駅を結ぶ、兵庫県川西市内のケーブルカー。能勢電鉄が運営しており、同社の妙見線の終点・妙見口駅から徒歩約20分のところに黒川駅がある。ケーブル山上駅から少し歩いたところにも索道線(妙見の森リフト)の駅があり、妙見山の頂上にある日蓮宗の関西総本山・能勢妙見山へのアクセスルートを構成している。

妙見の森ケーブルの利用者は能勢妙見山への参詣客の減少などにより、1974年度の19万8000人をピークに減少。2011年度には7万5000人まで落ち込んだ。駅舎・車両のリニューアルなどサービスの向上を図り、2015年度には9万7000人まで回復したが「現行運賃では収支の改善を図ることは困難な状況」(能勢電鉄)という。

《草町義和》

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