トヨタ自動車の豊田章男社長は2月2日、都内で記者団の取材に応じ、トランプ米大統領との首脳会談を控える安倍首相との会見が実現すれば「行政と民間企業は強みを補完し合うべき、などの思いをお伝えしたい」と語った。
豊田社長は、行政と民間は補完関係により、「もっといい国や、もっといい会社になろうとするべき」としたうえで、トヨタは進出先で「笑顔をいただける、その街1番の会社になろうと、ずっといい続けている」と、企業市民としての同社の行動規範の一端を述べた。
さらに、「われわれの競争力の源泉は人材であり、(世界各地で)人材の育成を重視している。そうした取り組みをお伝えしたい」と語った。
一方、米国での活動については「先月、米国のモーターショーで披露した新型『カムリ』は、何よりメイド・イン・アメリカを象徴する。米国で開発し、米国の人が造って販売する。我々も米国メーカーと理解していただきたい」と指摘、各方面に同社は米国に根付いた企業だとアピールする考えを示した。