トヨタ自動車の豊田章男社長は2月2日、都内で記者団の取材に応じ、トランプ米大統領が見直しを表明している北米自由貿易協定(NAFTA)について、「ルールが変わるならそれに合わせて企業努力していきたい」と、語った。
豊田社長は同日、モータースポーツ部門であるGAZOOレーシングの2017年発表イベントに出席後、取材対応した。NAFTAについては、トヨタは加盟3か国にすべて工場進出しており、「これまでもNAFTAの枠組みのなかで努力してきた」と述べた。
そのうえで、今後の協議によってルールが変更された場合も、対応していく考えを表明した。同時に「今は静観していきたい」とも語った。NAFTAについては、日本メーカーでは、最もメキシコでの生産量が多い日産自動車のカルロス・ゴーン社長もルール変更の際は、それに対応して現地のオペレーションを行う考えを示している。