東大と才能教育研究会、音楽教育の共同研究

自動車 ビジネス 企業動向
東京大学大学院総合文化研究科
東京大学大学院総合文化研究科 全 2 枚 拡大写真

 東京大学大学院総合文化研究科と才能教育研究会は、音楽の習得や演奏評価に関係する脳メカニズムを特定するため、共同研究を開始した。演奏活動に取り組む子どもたちの脳構造を比較し、才能や音楽経験に基づく個人差を調査するという。

 赤ちゃんが毎日繰返し耳にする言葉を自然に覚えて、いつの間にか話せるようになることをもとにした「母語教育法」は世界46か国に広がり、音楽だけでなくさまざまな分野に生かされているという。才能教育研究会は、母語教育法を規範にした演奏習得法「スズキ・メソード」による教育法を展開している。

 共同研究では、MRI(核磁気共鳴画像法)技術を用い、演奏評価などの判断傾向と相関する脳部位を手がかりに、脳機能・構造のネットワークの変化を定量的に計測する。才能教育研究会で演奏活動に取り組む子どもたちの脳構造を比較し、演奏評価をしているときの脳機能を調べることで、才能や音楽経験に基づく個人差を調査する。

 共同研究について、東京大学の酒井邦嘉教授は「言語や音楽は脳を通じて心の働きが表現される、人間だけの能力です。私たちは、生涯にわたる言語や芸術の習得・経験の基盤となる脳のメカニズムを探求しています。今回、このような研究を才能教育研究会とともに進められることを大変うれしく思います」と述べている。

《工藤めぐみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  3. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る