関西11社局「ICOCA」発売スケジュール決定…JR西日本のICカード

鉄道 企業動向
南海電鉄など関西11社局は3月から4月にかけてJR西日本「ICOCA」の発売を開始。ICOCA定期券(右)も発売する。
南海電鉄など関西11社局は3月から4月にかけてJR西日本「ICOCA」の発売を開始。ICOCA定期券(右)も発売する。 全 3 枚 拡大写真
関西の鉄道・バス11社局は3月から4月にかけ、JR西日本のICカード「ICOCA」の発売を開始する。

関西の交通系ICカードは、JR西日本が展開している前払い(プリペイド)方式のICOCAと、JR以外の私鉄・バス各社などが導入している後払い(ポストペイ)方式のPiTaPaが主流。いずれも全国相互利用サービスに対応しており、ICOCAカードでPiTaPaエリアの路線を利用したり、PiTaPaカードでICOCAエリアの路線を利用することができる。

11社局はPiTaPaを既に導入しているが、「プリペイドICカードによるサービスを充実する」(大阪市交通局)などとし、従来のPiTaPaに加えてICOCAも発売することにした。

JR西日本と11社局が2月3日に発表したところによると、まず3月25日から南海電気鉄道と泉北高速鉄道が発売を開始。続いて4月1日に大阪市交通局・京都市交通局・大阪高速鉄道(大阪モノレール)、4月15日から神戸市交通局・山陽電気鉄道・神戸電鉄・神戸新交通(ポートライナー・六甲ライナー)・北神急行電鉄・山陽バスが発売する。神戸新交通はICOCAカードのみ発売し、山陽バスはICOCA定期券のみ発売する。それ以外の9社局はICOCAカードとICOCA定期券の両方を発売。連絡定期券もICOCAで発売する。

このほか、JR西日本は3月18日からIC連絡定期券の発売範囲を拡大。京阪電気鉄道との連絡範囲に大津線を加えるほか、阪急電鉄・神戸電鉄・山陽電鉄とのIC連絡定期券も発売する。JR西日本はICOCA、阪急電鉄はPiTaPaで連絡定期券を発売し、神戸電鉄と山陽電鉄はICOCAとPiTaPaの両方で連絡定期券を発売する。

関西大手5社のうち、近畿日本鉄道(近鉄)と京阪電気鉄道は既にICOCAカード・ICOCA定期券を発売している。南海電鉄が発売を開始すると、PiTaPaカード・PiTaPa定期券のみ発売する関西大手私鉄は、阪急阪神ホールディングスの阪急電鉄と阪神電気鉄道の2社だけになる。

《草町義和》

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